「もう」Feb 8,2025

スマホから鳴る通知音で目覚めた。
目覚ましで設定した時間より30分早い時刻だった。

仕事の連絡で雪による悪天候が理由で今日の予定はリスケされることとなった。こればっかりは仕方がない。

急に休みになってしまった、外は寒波の影響で寒く日を増すごとに心身がこたえる。
寒すぎて布団から出たく無いし、そのまま色々な連絡やらベッドの上で出来ることを最大限に行う。

私は朝がだいぶ弱いタイプだ。
寒い冬の季節は脱衣所にある足元用ファンヒーターの前で体育座りをしてその状態で10分程待機してる。そんな所によく母親が入って来て
「びっくりしたー!何してんよ。もうっ!」
と言われる。

母親がよく使用する言葉「もう」。

以前母親に尋ねてみたことがある
「なんでそんなにお母さんってもうもう、もうもう、言うん?」と。
すると、母親は
「もう、には色んな感情が入ってるんやで」
と落ち着いた声と神妙な面持ちで言われた。

母親が言う「もう」から私たちはさまざまなことを汲み取らないといけない。多様な使い方ができる「もう」を侮ってはいけない。
私が言う「もう」は、何か行ったことに対して思い通りに行かなかった時に出る言葉だが、母親の言う「もう」はそのあとに来る長文が省略されすぎて全く分からない。比にはならない分からなさから来る怖さがある。

夕方、犬の散歩に出かけるために厚着をし、手袋なんかもはめてぬいぐるみのような重装備で
散歩をしていたら急に犬が立ち止まり顔を上げ、すんっとした顔になり進行方向に尻尾を向け引き返した。
寒い地域の犬種でもよっぽど寒かったのかもしれない。
こんな寒い日は出かけるもんじゃないのかも。

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