【ドイツ事情】 寝かしつけも1分で終了! #333
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週の第328回では「お弁当は1分で完成!」というテーマでお話しました。
今日は「寝かしつけも1分で終了!」というテーマでお話します。
ドイツでは、赤ちゃんが3か月まではベビーベッドを親の寝室に入れて一緒の部屋で寝るのですが、4か月になるとお医者さんから「そろそろ別々の部屋で寝るように」勧められるとよく聞きました。
実際、ドイツ人の友人や知り合いも4か月頃から、ベビーベッドを自分たちの寝室から赤ちゃん専用の部屋(子供部屋)へ移していました。
そして寝かしつけの様子が日本とは全く違うのです。
日本ではずっと抱っこして、やっと寝てくれたかなとベッドに置いたらすぐ泣く。泣いたらまた抱っこして、そのあと添い寝して・・・と寝かしつけに1時間や2時間は当たり前で、3時間以上というのも珍しくないですよね。それが2歳や3歳まで続く家庭もあるのですから、本当に大変です。
信じられないかもしれませんが、ドイツでは1分で寝かしつけを終了することが可能なんです。
フランスも同じだと聞いています。
時間になったら赤ちゃんの部屋のベビーベッドに寝かせて、電気を消して、ドアを閉めたら終了です。
もはや寝かしつけさえしていません。
赤ちゃんが泣くことがあっても、すぐに飛んで行って抱っこするようなことはありません。
5分ぐらいは放っておきます。
それ以上泣く場合は、何かあるかもしれないので見にいくという感じなのです。
この様子を見た時、日本では赤ちゃんにかまいすぎているように思えました。
それほど神経質にならなくても、問題は起こらないのだということに気づいたのです。
ドイツでは、もっと大らかに赤ちゃんに接していました。
もちろん環境はしっかり整えられています。
赤ちゃんの窒息事故を防ぐために、ベビーベッドの中には何も置きません。
枕や掛布団さえ置かず、布団の代わりにベビースリーパーを赤ちゃんに着せます。
さらにベビーフォンを付けて、赤ちゃんの様子がわかるようにしてあります。
寝かしつけにくたくたになっている日本のお母さんを何人も知っています。
睡眠時間が細切れになり、いつも寝不足で、笑顔も消えてしまって、イライラしてしまう。
ひどくなると鬱やノイローゼになることもあります。
日本とドイツでは住環境や社会のしくみも違いますから、同じようにはできないかもしれませんが、何かヒントになって日本の寝かしつけがもう少し楽になればと願います。
親が元気いっぱいで明るく接してくれるほうが、赤ちゃんにとっても嬉しいのではないでしょうか。
皆さんはどう思われますか?
それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!