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【ドイツ事情】 お弁当は1分で完成! #328
※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。
Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週の第323回では「拍手ではなく握り拳で机をたたく」というテーマでお話しました。
今日は「お弁当は1分で完成!」というテーマでお話します。
日本のお弁当とは全く違いますので、初めて見た時はびっくりしました。
まあ、お弁当といってもドイツでは昼食までにとる間食であることも多いのですが。
定番は、ライ麦パン(黒パン)にバターをぬってハムやチーズをはさんで完成です。
1分あれば十分です。
これにリンゴをつけることもあります。
お弁当に入っているリンゴといえば、私は母がうさぎの形に飾り切りして塩水につけてくれていたことを思い出します。
しかしドイツにはそのような文化はありません。
1個丸ごと持っていきます。
リンゴのほか、バナナ1本、ぶどう1房など、とにかく手を加えることなく、そのまま持っていくのです。
とても印象深かったのは、ドイツでちょっと遠出するため列車に乗っていた時のことです。
私の近くの席に5歳ぐらいの女の子とお母さんが座っていたんですね。
女の子が何か食べたいと言った時、お母さんがタッパーをカバンから取り出したので、どんなお弁当なのかと思ったら、生のにんじんスティックだけが8本ほど入っていました。
結構太目で直径1.5㎝ぐらいのにんじんスティックなのですが、マヨネーズなどもなくそのままを、女の子は当たり前のようにポリポリと良い音をたてて食べていました。
日本ではまず見かけない光景だったので本当に驚いてしまいました。
日本では、少なくともおにぎりを握ったり、お弁当なら赤・黄・緑・白・茶色の5色を意識して、栄養のバランスだけではなく彩り良く美味しそうなお弁当になるよう作りますよね。
さらに「キャラ弁」などは、もう芸術というか職人技です。
日本のサブカルチャー、伝統的な食文化、日本人の器用さなどが融合したと言えるでしょう。
ただ、ドイツだけではなく諸外国と比べて、日本のお母さんの負担が大きいのは確かです。
「実は頑張りすぎている」ということに気づいていないことも多いと、周りを見ていても思います。
たまにはドイツ式のお弁当を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ちょっとアレンジを加えても3分ぐらいでお弁当が完成しますよ。
りんごを丸ごとかじったり、生の野菜スティックをポリポリ食べたりするのも、ライ麦パン(黒パン)を噛むのも結構な力が必要ですので、顎が丈夫になるのもメリットです。
日本の子供はやわらかいものばかり食べて顎が小さくなっているという指摘がありますからね。
皆さんはどう思われますか?
それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!
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