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50代ですが只今不動産独立開業準備中 (19.兄弟の盃)

「やっぱ見ないと判断できないと思って、
 持ってきちゃったよ😀
 てっゆうかホントは俺が早く
 使いたかっただけなんだけどね😙
 どう❔この焼き色がしびれるでしょ😙
 うーん、これはどっちも良い🤔迷うなあ❗️🤔」

出口さん(仮名)は箱から備前焼のマグカップを
出して2つ並べて見せてくれ、好きな方やるから
選んでよ。と言った。

そして、

直後に目を近づけて、うーん迷う、と言いながら、
2つのマグカップを舐めるように見比べ始めた。🍵🍵

選べと言われたが、どう見ても私より出口さん(仮名)
の方がマグカップに深く興味が有るのは明らかであり、
人気陶芸家の限定品レア物を運良く手に入れた喜びが
からだ全体からにじみ出ている。💃

「うーん、こっちだとこの焼き目が取っ手の左だから
 右利きだとここを眺めながらコーヒーを味わえるな🤔
 こっちは焼き目が反対側だから左利きの方が。。。。。」

「出口さん、私こっちが気に入りました❗️
 こちらを頂けますか❔🤗」

「えっ❔いいの❔
 そんな簡単に決めちゃって😯
 もっとじっくり良く見てから決めなよ❗️」

いやいやいや、

私は右利き。

そして出口さんは

左利きだ。😏

ブツブツと右利き左利きがどうと
言っているのが聞こえてしまった以上、
もはや私に選択肢等有る筈もない。😒

「いいの❔本当に良いんだね❗️
 よし、分かった❗️じゃあ、こっちが
 kubokazuさんへの開業祝いだ❗️
 で、こっちは俺が使うよ❗️
 コーヒーだけじゃなくてビールも合いそうだよね😆
 いやあ、楽しみ😆
 悪いね😆開業前に開業祝い持ってきちゃって💃
 それじゃ、もう一頑張りだけど準備頑張ってな❗️」

と風のように去っていった。🌀

出口さん(仮名)は昨年、
あと2年後に迫った定年を待つことなく、
あえて独立開業の道を選び、そしてルビコン川を渡った。🙌

先日私が独立の報告をした際、

「ルビコン川渡っちゃったね😈」

と、

ルビコン川渡っちゃった仲間が出来た事を
とても喜んでくれ、それ以降
以前にも増して何かと気にかけてくれている。🙇

二十数年前、
30才ほぼ業界未経験で色々学べそうな
大手不動産会社に入社し、
配属された店舗のトップ営業マンだった先輩が、
当時主任だった出口さん(仮名)だ。😀

出口さん(仮名)は、
いつもハイテンションで話好きで
笑いをとらないと気が済まない。😀

しかし細かいところに目が行き届き、
先回りした配慮の仕方にはいつも感服する。😯

そして博識で頭の回転もメチャメチャ早い。🙌

何と言ってもピンチを打開するときの
閃きが凄くちょっと真似できるレベルではない。☝️

新人の頃は出口さん(仮名)の接客トークを盗もうと、
接客ブースの裏側に身を潜めコッソリとメモを
とりながら盗み聞きした事も有る。🙇

そんな卓越した能力を持つ出口さん(仮名)だが、
会社員として、出世街道を歩めなかった
唯一にして最大の理由が、

扱いずらさ。😝

正しいと思ったら平気で上司にも物申してしまい論破してしまう。
下らないと思ったルールには一切従わない。😰

上司を言い負かすとき、
途中から悪いと思い愛想笑いを浮かべてみるらしいが、
しかし毒は吐き続けるので、上司から見れば、
バカにされているとしか思えないようであった。😰

話は一旦逸れるが私は実はこの会社を1度退職している。

そして少しだけ他の不動産会社で働いた後
不思議な、大いなる何かに導かれるような事が起こり
私は出戻る事になったのである。

【たいした話でもないのに偉そうにすみません🙇】

話を戻して、🙇

私が入社して3年が経過した時、
当時センター長だった上野さん(仮名)が
権現岳部長(仮名)から会議で執拗に詰められキレてしまい、

『だったら、おめえがやれ❗️🌋❗️』

と席を立って帰ってしまい、
俺をセンター長から卸せ。と会社に申し出たのである。😵

そしてその翌月、

副センター長だった出口さん(仮名)
が急遽センター長に繰り上がった。😯

そして、

出口さん(仮名)が兄貴分から親父に変わって
約4年後、プライベートも含め丁度色々な事が
重なってしまい、かなり悩んだ結果
私は退職させて頂くことに決めた。

出口さん(仮名)に意を決して申し出たのだが、、

「え❗️ホントに❔❗️
 いやちょっとまずいなあ😯
 どうしよ😯うーん。。。。。。。
 kubokazu。
 頼む❗️
 あと半年だけ待ってくれ❔🙇」

「え、何で半年なんですか❔」

「いやあ、実はさあ、
 ここだけの話俺も辞めようと思ってんだよね。😈
 独立して始めようと思って、
 もう事務所も確保しちゃったんだよ😰
 だから頼む🙏❗️3ヶ月でも良いから❗️」

「。。。その流れだと、私かなり辞めづらくなりませんか❔」

「そうだね🙂ひょっとしたら辞めさせてくれないかもね😈」

「勘弁してください❗️❗️」

その後も部長からの遺留、更にその上との面談等
イロイロ有ったのだが、最終的には申し出通り
退職させて頂ける事となった。🙇

退職の日、

「kubokazuさん。
 これまで支えてくれてありがとう。頑張ってな。」

「ありがとうございます。
 出口さん(仮名)も頑張ってください。」

と出口さん(仮名)と握手を交わした。🤝

出口さん(仮名)がセンター長になったその日から

「kubokazu」

と呼ばれていたのが、

それ以前の

「kubokazuさん」

に突然戻った。

白黒ハッキリしないと気が済まない出口さん(仮名)が

ムリクリ演じていた親父から兄貴に戻った瞬間だった。🥺

出口さん(仮名)が退職するのは、結局更に一年後の事。

しかし、その後出口さん(仮名)も結局出戻る事になる。

出戻るきっかけになったエピソードが面白すぎるので、
機会があればいつか紹介したい。😈

ちなみに、事務所のキャンセルにかかった費用等の
請求は、、、、、、

今のところされていない。🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇

今回のお話は
バックナンバー1、10、11、17、18
を併せてお読みいただきますと
面白さが3倍から4倍増しになります。
お時間ございます際には是非お試しください。
(注)あくまでも個人の感想です。







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