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後ろ向きの練習やってる?|Fbaseマガジン#86
皆さんは後ろ向きの状態を意図的に作るようなトレーニングを設定していますか?後ろ向きの状態からスタートする設定でトレーニングをしていますか?選手の皆さんはそのようなトレーニングを日頃行っているでしょうか?
自分のトレーニングを振り返って欲しいです。
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そこで一つの気付きがありませんか?
実はほとんどが前向きの状態(前向きの状態スタート)でのトレーニングばかりではないでしょうか?
ドリブル練習。パス&コントロール。ヘディング。ロングボールetc…
私も前はそんな練習の設定ばかりしていました。しかしたくさんの試合を観る中で練習の設定も少しづつ変わってきました。
前向きの状態でのトレーニングが決してダメ!と言っている訳ではありません。前向きでボールを扱えるスキルを身につけさせることは非常に大切です。
またサッカーの楽しさを感じる上でも非常に大切な要素が、前向きでボールを持たせてあげる。前向きの状態での練習をさせることには詰まっていると思っています。
しかし、後ろ向きでの状態でのトレーニングも、前向きの状態でのトレーニングと同じくらい大切!もしかしたらそれ以上!?という話をこのnoteではしていきたいと思います!
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▪️前向きとは?
まずサッカーにおいて前向きとは?という定義を一度整理しておこうと思います。
サッカーは自チームが守るゴールと、自チームがゴールを奪うゴールの2つがあります。
そんな自チームが守るゴールを背に、自チームがゴールを奪うゴールに身体が正面で向かっている状態。
その状態でボールを持つ。ランニングをする。背後へ抜け出す。ヘディングする。プレッシングする。そんな状態を前向きと定義したいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1706241294962-Ge12QeHAqx.png?width=1200)
違う例えも付け加えておきますと、自チームが守るゴールを自チームのゴールとして、自チームがゴールを奪うゴールを敵チームのゴールとします。
自チームのゴールを背に、敵チームのゴールを正面に、体を向けてボールを持った状態やランニンング。ヘディング、プレッシングをしている状態を前向きの状態と定義したいと思います。
この定義を頭の片隅に持っていただきながらこれからの話を聞いてください!
▪️なぜ前向きをつくるのか?
次になぜ前向きの状態を作りたいのか?
それは前向きでプレーすることで状況をより把握しやすいから(相手を見て、相手の守るゴールを見て、スペースを把握できるから)。また違う観点では相手を後ろ向きにできるから。後ろ向きにさせることで相手に難しいプレー選択を強いられるから。
こう言った理由が考えられると思います。この話はまた違う記事で詳しくしていきたいと思います!
▪️前向きの状態は自然と提供される?
サッカーの試合中に前向きの状態は自然と提供されるものでしょうか?
あなたのチームがボールを持ちました。
はい、どうぞ前を向いてボールを持っていいですよ。私たちが守っているゴールへ攻め込んできてくださいよ!という状態は提供されるでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1706242697792-TSSQAcmuuB.png?width=1200)
自陣にブロックを形成して相手を引き込んでカウンターを狙う戦術を組んできた相手にはそういった状況が提供される場合もありますが。
しかし、それも自然と提供された状況ではないはずです。
例えばペップ率いるマンチェスター・シティに対して下がって引き込んでブロックを形成する戦い方を組むチームがあります。それはペップ・シティが前線からプレスに行っても奪えない!反対に前線に人をかけてプレスに出ることで後方にスペースを与えてしまい、プレスを剥がされた時にピンチになりかねない!そういうプレーを何度も見せつけてきたから。そんな印象を敵チームに植え付けたからこそ、ペップ・シティの相手はそんな引き込んだ戦術を取るのだと思います。
そして、そんなペップ・シティは世界一前向きを作るのが上手いチーム!という話は前にさせて頂いたのでよろしければこちらも見てください!
少し話が脱線してしまいましたが。
試合中前向きの状態は自然に提供されるものではない。
よって自分達で前向きを作る必要があるよね!ということ伝えたかったです。
前向きの状態で発揮できるスキルを高めても、前向きの状態でプレーができなければそのスキルは当然発揮されません。
「前向きでサイドでボールを持った俺はドリブルで抜けるんだよ!」でも相手が強くなってくればそんな状態を与えてくれる回数はどんどん減ってくるでしょう。前を向かせる前にアプローチをかけて自由を奪う!
「前向きでヘディングで跳ね返すの得意です!自信あります!」でも下がった状態で。自チームのゴールに戻りながらのヘディング。バックステップなのか半身でのサイドステップを強いられた状態でのヘディングになった途端。そのスキルが発揮出来なくなる選手もいませんか?
前向きでのスキルを発揮する為にも後ろ向きでの練習は大切になってくるんです!
▪️後ろ向きの練習は、前向きを作る為とボールを守る為の練習。
前向きの状態で発揮できるスキルを高めても、前向きの状態でプレーができなければそのスキルは当然発揮されません。
しかし前向きの状態は試合中勝手に提供されないですよね?
だからこそ前向きになる、仲間に前向きを作ってあげるスキルが必要になってきます。
それではそんなスキルを身につけさせる為にはどうする?練習で組み込んであげなきゃダメじゃないか?というのが自然の流れと思います。
だからこそタイトルにも書いたように、『後ろ向きの練習』やってる?と質問させてもらいました!
そしてボールを守るスキルを身につけさせる為にも後ろ向きでのトレーニングはとっても大切になってきます。
ボールを守るスキルを身につければ今よりもボールをロストする回数は減ります。結果的に仲間に前向きを提供できる回数が増えたり、カウンターを受ける回数を減らすことにも繋がっていきます。
後ろ向きでのトレーニングで心がけてほしい2点。
①後ろ向きを使って前向きを作ること
②後ろ向きでボールを守るスキルを上げる
▪️後ろ向きでのプレーは難しい!?
後ろ向き。下がった状態でのヘディングって難しい。自チームの守るゴールに向かって。下がりながら、もしくは半身でステップを踏みながらのプレーってヘディングに限らずに難しいですよね?
難しいと何が起こるか?それはミスであり、アクシデントが誘発される確率が高くなります。
頭を越されたボールの処理を誤って体を入れ替えられて失点をする。
サイドからDFラインの背後へクロスを入れられて下がった状態でのクリアを試みた時に、からぶってしまった。キックがミートせずに相手にボールが転がってしまって失点をする。
この状態をよく事故った!とサッカー現場では表現されますね!
![](https://assets.st-note.com/img/1706242823652-1SvtawRffB.png?width=1200)
そんな事故が起こりやすい状態。ミスが起こりやすい状態の多くが「後ろ向きでプレー」を強いられた時。
多くの試合を見る中で私はそんな気付きが生まれました。
だからこそ私は事故を防ぐために、後ろ向きになるようなヘディング練習をしたり。
後ろ向きで守備をする1vs1のメニューを組んだり、複数の対人メニューやボール回し練習でもちょっとした後ろ向きになるような設定を心がけてメニューを組んでます。
それでは実践編として次回は、そんな具体的な練習メニューを紹介!
▪️具体的な練習メニュー紹介!
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