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『前線の選手たちよ!』自分の都合でボールを要求していないか?|FBaseマガジン#125

この記事はこんな人が書いてます。

とあるシーン①
後方(DFライン)から長いボールが前線へ送り込まれる。
そのボールは相手のDFラインの頭上を超えて相手ボールに。

前線の味方からは「早いよ!」
「もっと後で繋いでくれよ!」

という声がピッチに鳴り響く。

とあるシーン②
後方(DFライン)がボールを保持している。ボールを持っている選手は相手から圧力を受けている。それでもまだパスの出先が見つからない。相手のプレスを受けてショートカウンターから失点になりそうだった。

前線の味方からは「早く出せよ!」
「危なかったら前に蹴ってくれよ!」

という声がピッチに鳴り響く。

とあるシーンの①,②も。前線の味方が後方の選手へ発した意見は間違っていない。けれども。また違った角度でこのシーンを見てみると、この意見が間違っている場合もあるのがサッカーの面白いところであり、このスポーツの奥深さだ。

確かに後方の選手のパス出しが遅かったり、早かったり。前線の選手が求めるタイミングとズレてしまえば当然パスは成立しない。相手にボールをプレゼントしてしまう形となってしまうこともある。


こういったシーンでいつもいつも責められる方はDFラインの選手ばかり?

今回は後方から前方へパスが入らないのは後方の選手の責任だけじゃない!個性の強い前線の選手たちにも原因があるんだぞ!
という主張も兼ねて今回のnoteは書いてみました。


▪️「早い!」という言葉の違和感。

先ずは①のとあるシーンを題材に話を進めていきますね。

次のシーン①について考えてみよう。
前線の選手が後方の選手に「早いよ!」と不満を表すシーンはよく見られる。 前線の選手からすれば、ボールを受け止め準備が整っていないタイミングで送られると、感じるのも無理はない。

一方、ボールを蹴った後方の選手の視点から見ると、「俺は前を向いてプレーしているし、ボールにもプレッシャーがかかっていない。相手DFラインも高いから今がチャンスだ」と考えたどちらの視点にも正当性があり、どちらも間違いではない。

どちらの意見も間違っていない。しかしパスは通り抜けている。もし前線の選手が走り込んでいれば一気に相手のDFラインをひっくり返して決定機を作り出せた!とも言えます。

「早いよ!」と主張する前線の選手が「早く!」背後へ抜け出していたらこのように裏へ抜け出すことが出来ます。

大切なのは出し手と受けての気持ちを合わせること!
いつ?どこへ?何を?のプレーを合わせることが大切。

だからこそ私は前線の選手の「早い!」という意見にはいつも違和感を覚えます。なぜ違和感に感じるのか?
「早い!」のかもしれないけど、出し手の心の声も聞いてあげて!

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