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【システム変更一つで】カタールW杯 グループE 第1節 ドイツ×日本|マッチレビュー
さぁ日本代表の険しいW杯の戦いの始まり。目指せベスト8!の目標の為に最初に現れた関門がドイツ。あまりに分厚く高い一つ目の関門。
そんなドイツに日本は前半本当に何もさせてもらえなかった。完膚なきまでに叩きのめされた。
しかし後半システム変更一つから状況を一変させ、昨日行われたサウジアラビ×アルゼンチンのような展開に!
それではゲームを振り勝っていきましょう!(前半は本当にやられすぎたよね!この教訓はスペイン戦で絶対生かさないとね!)
◾️完膚なきまでにされた日本
大方の予想通りドイツがボールを保持して日本が耐え凌ぐ展開となった。ピッチ上でプレーする日本代表は自分たちが予想してた以上にドイツにボールを持たれ、どうすることも出来ない!そんな気持ちになったはずです。
前半の日本の守備陣形は4-4-2でミドルブロックを形成。これに対しドイツは、ボールを持つと基本陣形の4-2-3-1から後方を3バックにし、全体の陣形を3-2-2-3に可変しボールを動かしたドイツ。
この可変システムにより日本のプレスはかかることはなく、前半8割近くドイツがボールを保持する展開となった。
ドイツの後方は3枚。日本のプレスは2枚ということでまずはここでミスマッチが生まれた。
ドイツの最終ライン3人にはボールを持てる猶予が出来た。そんな彼らに少しの猶予が出来れば当たり前のようにボールを持ち運んで前進するし、縦に横に正確なボールが前線へ送り込まれる。
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さらにドイツの前線の選手たちが日本を揺さぶり、日本はより難しい状況に落とし込まれていった。CHのギュンドアンが斜めに落ちて日本の中盤との駆け引きを持ち込む。
マークに付いてこなければフリーでボール受けるよ?マークに付いてきたら中盤にスペースが生まれて、ハーフスペースに立つムシアラのスペースが開いちゃうよ?とこのギュンドアンの斜めに落ちるアクションに日本の中盤は崩されていった。
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そして右サイドではミュラーが日本を揺さぶりにかかる。
中央からサイドに流れて日本の久保の背後でフリーでボールを受ける。このミュラーのアクションに誰がマークにつくのか定まらなかった日本(中盤の遠藤が付いていくの?でも中央開いちゃうよ!トップのハヴァーツに縦パス入っちゃう!←こんな心理が働いたはず!)。
ドイツの1点目となるPKは、このミュラーのサイドに流れる球出しのアクションがきっかけとなった。
ドイツはこうして後方、中盤で優位性を作り時間経過と共に日本のゴールへ迫る回数を増やしていった。
それはドイツのフィニッシュ局面を見ていこう。フィニッシュ局面でもドイツは日本に優位性を作り出していった。
簡単に言えば日本の4バックに対して5人で攻めむ5レーンアタックでゴールをこじ開けにいった。
左SBのラウムが高い位置に上がることで、ドイツの前線は5トップになる。日本の4人のDFラインがドイツの前線にプレスに出ると誰かが余ってしまう構造を作り出したのだ。
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自然と数的不利の日本のDFラインは中央に集まる。そうなれば当然ドイツの大外の選手がフリーになる。
右はニャブリのドリブル。左はラウムの高速クロス、もしくはSBを釣り出してその背後を突くチャンネルアタックで日本のサイド深くをえぐり、日本の守るゴールを割る匂いをプンプンさせていった。
そしてドイツが前半33分右サイドから見事崩しでPKを獲得する。
#GER 0-0 #JPN
— サッカーキング (@SoccerKingJP) November 23, 2022
PK判定... @ABEMA で視聴中 https://t.co/pnBSdXCcX0 #アベマ #FIFAワールドカップ全試合無料生中継 pic.twitter.com/n78LIdRdPB
右に集められて最後は駆け上がる左SBラウムがどフリーに!完全にドイツに崩された日本。
このPK誘発シーンだけでなく、前半ドイツは日本を翻弄し、何もさせないゲーム展開を見せつけた。
しかし2点目、3点目を奪うチャンスは十分あったが決まらない!決められない!日本にとっては首の皮一枚繋がった状態!ドイツはなんだか悪い雰囲気。前日に行われたサウジアラビ×アルゼンチン戦のような展開が彼らにもよぎったのかもしれない…
前半ボールを8割近く持たれてシュートも14本打たれ、自分たちが放ったシュート数わ僅か1本。こんなチームがハーフタイムを境に見事な逆転劇を見せた。
これぞフットボール!これぞW杯!という試合を我らが日本がやってのけてくれた!
◾️システム変更から生還した日本代表
後半に入ると前半まで本当に何も出来なかった日本が息を吹き返す。前半寝てたのか?と思うほど後半日本は見違えて攻勢に出た。
そんな彼らを見て、戦術って大事だね!プランニングって大事だね!システムって大事だね!と改めて教えられた気がした。
#GER 1-0 #JPN
— サッカーキング (@SoccerKingJP) November 23, 2022
久保に代わって富安投入
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日本は久保に変えてDFの富安を投入し、後方を5バックにシフト。ドイツの噛み合わなかった5トップに対応するためだ。最終ラインだけでなく、中盤、前線でも配置が噛み合うように配置を変えていった。
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5-2-3の陣形で積極的にドイツのボールにアタックしていった。配置が明確に噛み合ったことで日本のプレッシングの強度は格段に上がりドイツのビルドアップを引っ掛けることに成功していった。
ドイツもすぐさまこの日本の陣形変更に対して立ち位置を整える。左SBの高い位置に上がっていたラウムが上がらずに、最終ラインに並ぶようにボールを引き出す。
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これにより右WBの酒井のプレスが届かないシーンも!ラウムが前を向いて前線にボールを供給する。たとえ酒井が縦にスライドしても、WBの背後に前線の選手たちがサイドに流れてボールを引き受けて前進していくシーンも見られた。
しかしそこは根性で!走力でカバーするしかない!と言わんばかりに前に出続けた日本。5人という交代枠もうまく使いながら守備の強度を落とさずにドイツに圧力をかけ続けた。
守備の面だけでなく、このシステム変更は日本の攻撃も活性化させていった。日本はボールを保持するとWBは積極的に高い位置に上がり、後方は3バックでボールを動かした。
ドイツのプレッシングは日本と似たようにトップ下の選手を前に押し出して4-4-2の陣形になる。よってドイツのファーストプレスは2枚。
日本の後方は3枚になったということで前半よりも猶予を持って最終ラインでボールが持てるように(3vs2の数的優位でボール動かせるからね!)。
そして最終ラインがボールを持つ時間を作れたことで、前線の陣形を整える時間にもつながった。
前線に立つ3人の選手に加えて、5バックのWBが高い位置を取れれば実質5トップを形成できた日本。
ドイツは4バックで守るので日本に数的優位ができる状態に。その状況が出来上がるとドイツの4バックの背後に目掛けて長いボールを積極的に送り込む。
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ここでも右WBの酒井は無理をしてスプリントを繰り返しドイツの背後に走り続けた。その代償なのか後半負傷交代…大事に至らないことを祈るしかない…
さらに日本は攻勢を強めるべく左のWBに長友に変えて三笘を投入。右のWBに伊東を配置し、前線には堂安、南野、浅野とドンドン攻撃的な選手を投入していった。
そして後半30分左の幅でボールを受けた三笘がゆっくりドリブルで切り込み、抜け出した南野へスルーパス。最後は南野クロスをGKノイヤーが弾いたボールをこちらも途中交代の堂安が押し込み同点に追いついた日本!
#GER 1-1 #JPN
— サッカーキング (@SoccerKingJP) November 23, 2022
日本追いついた!!!!!!!
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そして後半37分。攻めの手を緩めなかった日本がとうとう逆転する。ふわっとしたドイツの最終ライン背後に板倉がロングボール。それに走り込んだ浅野がニアハイを打ち込み日本が逆転!
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— ゲキサカ (@gekisaka) November 23, 2022
日本が浅野拓磨のゴールで逆転!
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このゴールを日本が守りきり、強国ドイツに大金星を挙げた!
おわり
サッカーって本当に何が起こるか分からないよね!という言葉を体現するような90分だった。
ドイツの前半の戦いぶりは本当に見事で完成度の高さを伺えた。そして後半、そんな劣勢の状況を跳ね除け、システム変更から逆転を演じた日本は更に素晴らしかった。
しかし!そんな戦いが出来るならなぜ?前半から見せなかったのか?全部プラン通りだったら凄いね!?ドイツがこうやって攻めてくるって分かってましたよね?分かっていて前半ドイツに殴られ続けたんですか?といろんな憶測やら、言いたいことはあるかもしれなませんが。
それは落ち着いたら記者さんがきっとインタビューしてくれることに期待して、今は次の一戦に集中しようではありませんか。次から次へとやってくるW杯の試合も見なきゃだしね!
次節がほんと大切!この勝利の価値は次の勝ちにかかっています!このゲームで得た教訓を次節以降に生かしてもらいましょう!それでは次も頑張れ!ニッポン!
カタールW杯カップ グループE 第1節
ドイツ 1-2 日本