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【いつ?どこへ?動く?それとも動かない?】中盤のオフザボールアクション|FBaseマガジン#128

今回は中盤(CH、アンカー、ボランチ)選手のオフザボールアクションの解説をしていこうと思います!

いつ?どこへ?動く?
パスコースを作るために動くの?
相手を引きつける為に動くの?
動きすぎるデメリットがある?
あえて動かない?

こんな大枠で話をしていきたいと思います。中盤のオフザボールアクションが向上するとチームのボール保持の安定、味方へのスペース創出、攻撃力タスクの倍増が見込めます。

森保ジャパンCH守田選手が自チームにいたら?グッとチームのできることは広がりますよね?そんな選手に近づける!内容になっていればなと思って一生懸命書きました!

それでは参りましょう!

▪️CHの立ち位置でチームの状況は一変する

CHの立ち位置でチームの陣形はガラッと変わります。またCHの立ち位置チェンジで劣勢だったチーム状況を好転させられることもあります。

それほど自チームに、相手チームに影響を与えるCHの立ち位置。

2024年にバロンドールを受賞したのはマンチェスター・シティ所属の中盤ロドリ。CHの選手が世界最優秀選手の賞を受賞。これが意味するように現代サッカーにおいて中盤の選手が担うタスクがどれほど大事で、どれほど大きな存在になっているか理解できるはずです。

CHが落ちることで…
CHがサイドに流れることで…
CHが一列上がることで…
CHがあえてその場を動かないことで…

それではCHにはどんなオフザボールアクションタスクがあり、それらはどんな効果、相手への影響があるのか細かく解説していきたいと思います!

▪️CHの落ちるアクション

CHが中盤から最終ラインへ落ちるアクションです。サリーダ。サリー。アンカー落とし。中盤落ち。と表現されるような中盤の戦術アクションです。

中盤の選手が最終ラインに落ちることで、後方の枚数を増加させる。これにより相手のファーストプレス隊に対して数的優位を作り出す狙いがあります。ボールの出所へのヘルプ。

相手が前から来たよ!ボールの出所がプレッシャー受ける局面に!さぁどうする?
CHがDFラインに落ちることで、相手の1stプレスに迷いが生まれるね!

また中盤が落ちることでCBを広げたり、高い位置にあげる。これに伴いSBの立ち位置も変わる。CHが最終ラインに落ちることで周りの選手の立ち位置を変えられて、それが相手にとっては面倒な立ち位置になることもあります。

CHが落ちるアクションに伴って、周りの立ち位置も変わり、それは相手のプレスの基準をずらすアクションにつながることも!

真ん中から直線的に落ちる。また昨季で引退したトニ・クロースは斜め後に落ちて、2CBのどちらかの脇に落ちてボールを引き出す、落ち方もあります。直線的に落ちれば相手も直線的についてくるので、視野が確保しにくいこともあるでしょう。

中盤の選手が落ちることで、相手を中盤から引きずり出す効果もあります。

そういったことを踏まえると、クロースの斜め落ちの意味や狙いが見えてくるはずです(どこに相手を引きつけるのか。斜めに落ちることで相手の動きと、ボールの位置を見ながら最終ラインにダウンできるメリットがあるのかなと)。

CHが最終ラインに落ちることで相手の1stプレスを定めさせない。また自チームの陣形を可変させて、相手チームのプレスやマークの基準ずらす。前線の厚みをもたらす(etc:SBが高い位置に上がる)効果をもたらしてくれます。

▪️CHのサイドへ流れるアクション

CHのDFラインで落ちるアクションは、前進の始まりを整えるアクションとも表現できます。今度はCHが前進の出口になる側のアクションのご紹介です。

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