よもゲー#3『アクトレイザー』
はじめに
みなさんこんにちわ。若干のお久しぶりです。
ゲームは好きだけどゲーマーを名乗れるほどではない中野くんです。
FF14にドハマりして更新頻度が落ちています。
よもやまゲーム話、略して『よもゲー』のお時間がやって参りました。
今まで私が触れてきたゲームについて語ったり、レビューしたりする企画でございます。
連載3回目ですよ、3回目。ぶっちゃけ1回目で終わると思ってたので、
誰よりも中野自身がビビってます。どうした中野!?
読者の皆様、スキをありがとうございます。
さて、今回紹介するのはスーパーファミコンの名作『アクトレイザー』!
「は!?スーパーファミコン!?中野って何歳なんだよ!?」
とお思いの読者様もいらっしゃるでしょう。
逆に「アクトレイザーとかコイツいい趣味してんな~、で、中野って何歳なの?」と思ってくれる方もいらっしゃるでしょうか?
中野は29歳の男です。女の子かと思った!?残念でした!!最近カップラーメンの汁を飲めなくなりました。
階段を昇るだけで息切れするようにもなりました。
老いって悲しいね?
さて、スーファミの作品となると読者様の共感を得るのも難しいように思うのですが、今回のアクトレイザーはごく最近リメイクされていますし、なんなら有野課長が挑戦してます。なので若い方でもアクトレイザーは知ってるYO!という人はそこそこ多いのではないでしょうか?え?知らない?
中野はリメイク版もクリア済みなのですが、今回はあえてスーファミ版の方をメインに語りたいのです。
ちなみに、スーファミ版アクトレイザーの発売は1990年。
中野はこの世にいません。1994産まれですからね。
小学校に入るかどうかってくらいの時期に友達のTくんの家でアクトレイザーをプレイしてめちゃくちゃ面白かったので、ライトファンタジーを差し出して交換してもらいました。
今にして思えば、超が付く程の名作と超が付く程のクソゲをトレードするという、友達を失くしそうなことをしています。その後、親父がアクトレイザーにハマって中野はあまりプレイできませんでしたが。
それでも高校卒業でバラバラになるまではずっと一緒だったTくん…
今なにやってるのかなあ?
文字通りの神ゲー
突然ですが本作の主人公は神様です。
神様は悪神との戦いに敗れ、地上は魔物が跋扈する地獄と化してしまいました。そんな状況で、数百年の眠りによって傷を癒した神様が目を覚ます所からゲームが始まります。
さあ、悪の軍勢と戦い、人々の信仰を集め、世界に光を取り戻すのです!
本作は横スクロールアクションと、シムシティのような街作りシミュレーションが合わさったゲームです。
街作りで人間を増やすと信仰が高まり神様がレベルアップして最大HPが増えたり、便利な魔法が手に入ったりします。
ストーリーを進めるのに街作りは必須ですが、横スクの難易度がわりと鬼畜なのでHPの確保的な意味でも街作りは重要です。
全く異なるジャンルを1つのゲームに纏めるのは発売当時としてはめちゃくちゃ革新的なシステムだったんだろうなあと思います。
2つのジャンルがバラバラで無意味というワケでもなく、渾然一体となってゲームの面白味を引き立てている。
スーファミ初期でこれって、相当凄いですよ。本作に関わった開発スタッフの方々を結構ガチめに尊敬しております。
愚かな人間ども
さてさて、神様が強くなるには人間を増やすのが一番なのですが、
本作の人間どもは勝手に戦争を始めて数を減らしたり、クッソどうでもいいパシりを神様に振ってきたりと、身の程知らずにも程がある連中です。
神様へのリスペクトなんてこれっぽっちも感じません。
リメイク版の隠しボスがスーファミ版で闇落ちした神様説があったりするくらいです。
ですが人間を増やして信仰を集めないと悪の軍勢には太刀打ちできません。
なので、人間に住居を作らせて街を発展させていきます。
人間の住居には種類があって、それこそ三匹の子豚の如くランク付けがなされています。
藁の家には数人しか住めない。木の家にはそこそこ住める。レンガの家には山ほど人が住める。そんな感じです。
人間どもは一度藁の家に住むと、一生をそこで終えようとしやがります。
住めば都なんでしょうか?オオカミでも呼んできましょうかね?
神様としては「もっとデカい家建てて、さっさと\ア~ン♡/して子供作りまくれよ」と思うばかり。
これが童話ならオオカミが来て藁の家が吹き飛ばされるワケですが、
こちとら天上天下唯我独尊の神様です。
オオカミ如きには成し得ない方法でこの問題を解決します。
大地震によってゴリ押しリフォーム!(なんということでしょう)
いや、これが正攻法なんですよ。
まあ地震じゃなくて落雷で家をブッ壊したりもしますが。
デカイ家を作らせないとレベルアップできない、でも今住んでいる家が消滅しない限りデカイ家を作ってくれない。
そんなジレンマを抱える神様はここぞとばかりに力を振るうのでした。
こうやって破壊と創造を繰り返して、人間の勢力を広げていきます。
どれだけ家を破壊されようと、人は前を向いてひたすら生き続けるのです。
え?何?人間がまた戦争してるって?
戦地に天災起こして黙らせとけばいいんじゃね?(悪神よりよっぽど悪どいじゃねーか!!)
やわらかかみさま
そんな傍若無人っぷりを披露する神様ですが、肉弾戦になると信じられないくらい弱いです。もうのび太にも負けるんじゃないかってくらい。
つーかそもそも、本編開始前に神様が悪神に負けたから地上が大変なことになってるワケで。のっけから無能っぷりが凄いですね。
いくら無能と言っても、人間は神に頼るしかありません。
神様の復活を願い、人々は世界各地に神を模した石像を建てました。
横スクステージが始まると石像に神様の魂が宿り、うごくせきぞうとなった神様が悪の軍勢と対峙するのです。
毎回都合が良すぎる場所に石像があるのもそうですが、
人間が石像作ってなかったらどうしてたんでしょうね?
アクションステージでは石像に憑依した神様を操作します。
移動、ジャンプ、攻撃、魔法を使って突き進む王道横スクロール。
攻撃ボタンを押すと何やら気合いの入った声で「ハッ!wハッ!w」と真正面を袈裟斬りにします。
当時としては珍しいボイス付きの攻撃です。でもリーチが短けえ。
夜店で売ってる柔らかい剣で遊ぶクソガキみたいな神様ですが、相手は夜店でシノギをしているヤクザ並みに凶悪です。
ヤクザどもに殴られると神様は「ウッw」と怯んでしまいます。
怯むと同時に無駄に後ろに仰け反りやがるので、そのまま奈落にまっ逆さまなんですねこれが。結構オーバーリアクションな神様です。
ガタイがデカすぎて喰らい判定もデカい。数回攻撃を受けるとその場で泣き崩れて戦闘不能になります。子供かよ。
トゲを踏むと一撃で泣き崩れます。ロックマンかよ。
石像だからってことなのかキーレスポンスが地味に悪く、フットワークが重々しい。まるで中高年です。これでは神の名が泣きます。
ただ、操作性が悪すぎるというよりはテクニックでどうにでもなる範疇であり、仮にも神なのになんかショボいという点がネタにされやすいだけなのです。難易度こそ高めですが、横スクとしては良作ですよ!
そんなちょっぴりマヌケな神様にも誇れることがありました。魔法です。
本作の魔法は使い方次第で一撃必殺級の火力を発揮することもあり、
まさに切り札でボス戦まで如何にMPを温存するかが勝負です。
魔法を溜めて溜めてボスでドーン!ってのが最高に気持ちいい。
人によっては魔法が強すぎてバランスが悪いと思うかもしれませんが、
神なんだもん。これくらいいいじゃん。
逆に魔法使ってもだいぶ厳しいくらいだから許せよ。
神なんだから。ねっ?
街を開発していると人間が戦闘用の魔法を拾ってくることがあるので、それで習得できます。(魔法を拾うって何だよ)
街パートで使える地震やら落雷は戦闘中だと一切使えません。
それでいいのか、神様。
古代氏が手掛ける良質なBGM
本作のBGMは古代祐三氏が手掛けており、どれも良質です。
古代氏と言えば世界樹の迷宮とかイースが有名でしょうか?
中野は世界樹3の『剣を掲げ、誇りを胸に』がめっちゃ好きです。
当時Tくんの家でアクトレイザーを触った際、最初のステージであるフィルモアに降り立った瞬間、BGMに中野は衝撃を受けました。
今となっては「え、こんなショボいBGMが凄かったの?」と思われるでしょうが、当時は凄かったんですよ、マジで。
古代氏が中心となって本作用の音源を作り上げたそうです。
簡単に言うと作曲する前に楽器から作ったみたいな感じです。
重厚なオーケストラ。時に激しく、時に勇ましく、時に穏やかに。今までのどの作品よりもゲームプレイを盛り上げてくれたのです。
まあ、中野が本作を触ったのはニンテンドー64が出てるくらいの時期だったので、発売初期のリアルタイムで触った人と比べると感動は薄いでしょうが……。それでもフィルモアのイントロで心奪われたのを覚えています。
気になる方は『アクトレイザー フィルモア』でググってみてください。
BGMに関して面白い逸話がありまして、アクトレイザーをプレイしたFF4の開発者が「え、なんでこんなに凄いの?こんなもん出されたらウチのBGMがショボく感じられちゃうじゃん」と危機感を覚え、
FF4のBGMのサンプリングをやり直すというとんでもない事件が発生したのです。それくらいアクトレイザーのBGMって、スゴい。
余談ですが、神が発する「ハッ!w」とか「ウッw」のボイスは古代氏が声を当てているそうです。
リメイク版でも古代氏が担当していて「ハアァーッ!!」「ゼアーッ!」「グフゥッ!」とめちゃくちゃカッコよくなっているので一聴の価値あり!
さらに、スーファミ版のグラフィックを手掛けたのは古代彩乃氏。名前で察せるとは思いますが、作曲担当の古代氏の実妹です。
妹とゲーム作るってどんな感じなんだろう…?
中野は母以外の全員と仲が悪いので一緒に働けるくらい仲良しなのは羨ましいです…。
キミも神になろう
今となってはレトロもレトロなスーパーファミコンのゲームですが、
その面白さは今遊んでもハッキリ分かるほどです。
難易度高めで街パートのテンポの悪さ等問題点が無いワケではないですが、
トライ&エラーが苦にならず、ガッツリと腰を据えて遊ぶモチベーションを自然と保てる名作と言って良いでしょう。
リメイク版もとても面白いので、未プレイの方はスーファミ版とリメイク版両方買いましょう。買って遊びましょう。
スイッチオンラインの加入特典で配信してほしいゲーム第一号ですね。
それくらい多くの人に触れてほしいゲームです。
さて、よもゲー第三回はこれにて終了です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
毎回書いてる気がしますが本連載は続くか分かりません。
FF14が楽しすぎるけど、よもゲー書くのも楽しいなみたいな状態です。
そんな中野ですが、次回を楽しみにしてくださる方がいらっしゃるのであれば誠心誠意を持って第四回に臨みたいです!
では、また会う日まで!