監督1人7年の狂気「JUNK HEAD」
ポッコリーノ〜 ペッコリーナ♪
ポッコリーノ〜 ペッコリーナ♪
(今年一番いい歌。まちがいない!)
ゴールデンウィークの終わりにストップモーションアニメ「JUNK HEAD」をみてきました。今回はその感想記事になります。
1人ではじめ、7年歳月を。
作品のディストピア感、可愛いキャラとグロテスクなシーンのアンマッチ。その世界観や、ストップモーションというスーパー面倒な手法なのに、ヌルヌル動く動画のクオリティに感動するのですが。。
それ以上に気になって仕方ないのが、これを監督1人でほぼ完成させたということです。
あらすじ
環境破壊が止まらず、もはや地上は住めないほど汚染された。人類は地下開発を目指し、その労働力として人工生命体マリガンを創造する。ところが、自我に目覚めたマリガンが人類に反乱、地下を乗っ取ってしまう。それから1600年──遺伝子操作により永遠と言える命を得た人類は、その代償として生殖能力を失った。そんな人類に新種のウイルスが襲いかかり、人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は、独自に進化していたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に、生徒が激減したダンス講師の“主人公”が名乗りを上げる。地下へと潜入し、〈死〉と隣り合わせになることで命を実感した主人公は、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。いま、広大な地下世界の迷宮で、クセ者ぞろいのマリガンとの奇想天外な冒険が始まる。
この作品に取り組む以前に、監督経験が豊富というわけでもなく、手探りで企画>絵コンテ>機材集め>撮影>編集(and SUPER MORE..)。
冗談でしょ。。
大学のときにわたし自身。30秒程度のストップモーションアニメを作ったことがあるのですが、こんな動画ですら作るのに半日以上かかった記憶があります。
(なぜ作ったし。よくデータあったな・・)
はじめは(なぜか)めっちゃテンションが高かったこの花の動画ですら、途中で「もうやめよっかな・・」っておもいました。
監督・・マグマのような想いがあっても7年も、、自分の進んでいる道を信じられるなんて「狂気」ですよ・・
インタビューでは「40歳ラストチャンスでがんばりました!」「途中から夢か現実かわからない」。それでも少しずつ形になることが楽しいと。
ビル・ゲイツが成功するコツについてきかれたとき、「成功するまで続ける」という、身も蓋もないコメントをみたときのわたしは。。
(会長こわいよ)
ハンターハンター27巻
ただ監督はやり遂げた。そして成功した。
わたしは何かを始めるとき、半年〜長くて一年くらいで上手くいく姿を想像し、気持ちよくなることがあります。ただ大抵のことが予定通りうまくいくことはなく、途中で諦めることばかりでした。。
何事も低コストで、バズれるようなひとに憧れます。。
ただ監督の費やした7年間が長かったのか。たとえばこの作品を1000人で、7日間で完成させて、得られる結果が同じだったとして。監督が手に入れられたものは同じだったのかな・・
7年という過程に価値があったのではないかとおもいます。
もっと物事を長期的に、過程を楽しめるようになりたいな。
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