子供が「初めて〇〇できた!」ことを記録に残したい。歯列矯正時の話_日記#14
はじめに
子供が「初めて〇〇できた!」は小さい頃には色々ありますよね。
初めて歩いた、初めて自転車に乗れた、初めて学校で九九を合格した、初めて逆上がりができた、などなど。
子供にとっても、親にとっても、とても嬉しい瞬間です。
子供が成長するに連れて、できることが増えていき、逆に(親と共有する)「初めて〇〇できた!」は減っていくような気がします。
子供が大きくなっても、色々とチャレンジしていく中で「できた!」はあるとは思いますが、もう親とその体験を共有することは減ってくるかなと。いつの間にか、できるようになっていることもあったりして。
親が「その瞬間」に立ち会えることは、段々と貴重になっていきます。けれど、その時の感動は、日記などの記録に残さないと、意外と忘れてしまいます。
我が家でも、歩いた日や、一輪車、自転車に乗れ始めた日はビデオにありますが、細かい「できた!」は、忘れていることも多い気がします。
◇
さて先日、息子が中学3年生にして、初めてできたことがありました。
それは、
錠剤(薬)を飲み込むこと!
世間一般的には、「えっ、中3で?!」とか、「そんなことかぁ~」の反応になると思います(笑
当の本人としては、その時を前にすると深刻な悩みの1つでありました。
過去、粉薬だと量が多くなるので、錠剤で処方されたことがあって、その時はチャレンジするも飲み込めず、大変でした。
医師に確認して、ある程度砕いて食べ物に混ぜて飲み込みました(というか、食べてました)
その後も、腹痛時に正露丸糖衣Aなど、飲みやすい錠剤に挑戦するも、できるようにはならず、もうこの年に。。。
しかし最近、あることをきっかけに、できるようになりました。
冒頭の通り「実は、この歳でこれは貴重な出来事では!忘れないようにしよう!」と思いまして、noteでその記録を綴ることにします。
矯正歯科にて
今回、飲めるようになったきっかけは、「歯列矯正」で飲んだ痛み止めの錠剤でした。
息子は矯正歯科に通っており、最近、いよいよ治療を開始することになりました。
息子の場合、左右の歯、上下2本ずつ、合計4本の抜歯をすることになりました。1日目に右の上下2本の抜歯、1週間後の2日目に左の上下2本の抜歯、をします。
抜歯までには、色々と準備の通院はありましたが、いよいよ右の上下2本を抜歯する日がきました。
抜歯は無事に終わり、痛み止め2錠を飲むように言われたようです。
歯科医師さんには色々聞いた上で当日を迎えていますが、抜歯後すぐに錠剤の痛み止めを飲むことまでは聞いておらず、当然息子も知らず、突然の試練が訪れました。
恥ずかしさが勝ったようで、「錠剤は飲めない」とは言わなかったようでした。
痛み止め2錠を飲むのに、コップ5杯の水でなんとか飲み込んだ、と後から聞きました。
僕「よく飲めたね!すごい!」
息子「火事場の馬鹿力が出た!多分、もうできない。」
馬鹿力は、もっと大事な時に出してね(笑
歯科医師さんから
「錠剤を飲み込みにくい人っているからね~(笑」
とフォローがあった模様。
バレてるよ。5杯も使って飲めば、そう思うわな~(笑
1週間後には、左の歯の上下2本の抜歯があります。
息子に、何が大変だったか、次に向けて嫌なこと(頑張り所)は何かを聞いてみると、
・麻酔注射(部分麻酔)が痛いんだよな
・錠剤が飲めないからな
以上の2点でした。
ランキング2位ですか、ツッコミどころ満載なんですが(笑
1日目が無事に終わった安堵感もあって、家族でちょっと笑ってしまいました。
錠剤飲むのが、麻酔注射と同じレベル?(笑
そんで、麻酔で痛みがないとはいえ、抜歯の瞬間は嫌じゃなかったの?錠剤を飲むよりはましだったの?
錠剤は練習しよ。嫌なことがなんと半分に減るよ。
当日、歯科医師さんに「ガリガリと噛み砕いて食べても良いですか?」って聞いてみれば?(笑
色々とツッコミ入れておきました(笑
◇
1週間後、左の上下2本を抜歯する日がきました。正露丸使って飲み込む練習は、息子に拒否され、ぶっつけ本番でした。
今回も抜歯は無事に終わり、痛み止め2錠飲むのに、コップ4杯の水で飲み込めたようでした。
お、またできた!克服できたのかな!
息子は、いつもより目を輝かせて、自慢気に話してくれました。
それはもう、夫婦で、目一杯褒めましたよ!
因みに、治療中、隣から、子供が痛さに泣いている声が聞こえた模様です。
冗談で色々ツッコミ入れたりしてましたが、抜歯4本ですから、息子は本当に頑張ったと思います。
今回の記事では矯正に焦点をあてませんでしたが、特に1日目の抜歯2本の前は、「息子は耐えられるのか。。。」と、親としては身を削られる思いでした。家族にとっては、一大イベントでした。
家でも「できた!」
翌日は、歯が動き始めた影響か、ご飯を噛むのに歯が痛いようでした。大好物の肉でも、硬いものは、あまり食べられませんでした。
処方されていた痛み止めの錠剤2錠を、家でも飲んでみよう!となりました。
そして、「コップ1杯で1錠」ずつを飲めました!
妻は嬉しくて小踊りしてました(笑
息子も満面の笑みと、同時に達成感のある顔。「できるようになったわ」とポロッと言っていて、すごく嬉しそうでした。
歯医者さんで飲めたのは、
・抜歯の強烈な緊張感から解放された直後
・他人がいて羞恥心からクソ力を出せた
という特殊な状況でした。
今回は、家でリラックスした環境で飲めた訳ですから、これで「完全に克服した」と言って良いと思いました。
息子も、この時に「できた!」を実感できたのかな。
おわりに
繰り返しになりますが、子供が成長するに連れて、親と共有できる「初めて〇〇できた!」は減っていく気がしますので、今回、親として「その瞬間」に立ち会えたことの喜びは大きかったです。
できたことは、小さなことですけど(笑
「子供が今できないこと」というのは、「この先できるようになる(可能性がある)こと」でもあります。
できないことが多ければ多いほど、「親としてはまだまだ楽しみが多いってことだ!」とプラスに考えられるかもなぁ、なんて思いました。
できないことがあると、どうしても嘆いてしまったり、残念に思ってしまったり。
でも、親としては、子供ができるようになる環境作りは頑張って、「できた!」の瞬間を楽しみに待って、それを見逃さずに見守り、一緒に喜べれば良いですよね!
子供が何かを「できた!」時の嬉しそうな顔は、何回見ても幸せになります。
もう何年も前の、一輪車に乗れ始めた時、自転車に乗れ始めた時の、息子の嬉しくて楽しくて自慢気な笑顔を久々に思い出しました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。