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苺の旬


苺の旬?

よく知られていますが、自然に生息する苺は春に実をつける果物です。しかし、一般的にスーパーなど店頭に“苺”が多く並ぶ時期は、冬の12月頃が多く、特にクリスマスが近づくと需要が増えます。真っ白な生クリームの上に“苺”の赤色が良く映えます。そんなケーキに使う“苺”の需要もあり、12月になると青果コーナーには“苺”が多く並ぶので、この冬の時期を旬だと思う人もいるかもしれませんが、自然に生息するする“苺”は春先の暖かくなった頃に実をつけます。

冬に流通しているのはなぜ?

一つは、「クリスマス時期にケーキ等の需要が高まるから」という理由がありそうです。もう一つは、「苺の実は柔らかく痛みやすいから」という理由もありそうです。春になり暖かくなると、熟し過ぎて柔らかくなったり、虫が付いて食べられる恐れもあります。基本的には常温で店先に並びますので、寒い冬でなければすぐに痛んでしまいます。

ハウスに適した“苺栽培”


虫が付きやすく、傷みやすいデリケートな“苺”の悩みを解決してくれるのが、温暖なビニールハウス栽培です。ハウスならば虫が付かず、雨や土で汚れたり、傷がつくのを防ぐ事ができます。
そして、温度管理することで、寒い時期に収穫する事ができます。ハウスを温暖に保つということは、それだけ燃料コストがかかってしまい、年々高価になってしまいます。
しかし、収穫した苺を全て冷蔵保存するよりは、収穫後は常温で保管できるメリットの方が大きいのかもしれません。

旬の意味とは?

食べ物にはいちばんおいしくて栄養たっぷりな時期、「旬(しゅん)」があります。

「旬」とは自然の中でふつうに育てた野菜や果物がとれる季節や、魚がたくさんとれる季節のことで、食べ物によってその時期は違いますが、いちばんおいしくて栄養もたっぷりです。旬のものを食べることで、自然のめぐみや四季の変化も感じてみましょう。

また、お正月や特別な日に食べる料理にも「旬」が関係しています。

季節ごとの旬の食べ物、分かるかな?
野菜、果物、魚など、食べ物にはいちばんおいしい旬の時期があるから、おいしい季節を知って、食べ物をもっと好きになろう。

農林水産省ホームページより

上記の様に、自然の中で育ち、たくさん採れる季節となると、やはり苺の旬は春なのです。
しかし、実際の生産や売場の事情により、冬に目にすることが多くなっています。

【苺大福】について 

和菓子に於いて“苺”といえばやはり『苺大福』が有名ですね。苺大福が売り出された数十年前は、異端な存在として見られていた傾向があり、今でも苺大福は邪道、和菓子ではないと感じる人はいるっぽい(そういうお客様も時々いる)。
最近では様々な素材が和菓子にも使われて、珍しくもなくなったが、やはり人気は衰えない。


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