銀杏並木
枯れ葉舞う 横浜の銀杏並木を
一人歩く
今日は 行きつけのバーへ 足を運ぶ
重い 年期の入ったドアを開け 店内に入る
店内には 3人ほどの客が 静かに
座って飲んでいた
店の中は 静かに流れるジャズが
心地いい
カウンターに座り いつものウィスキーが テーブルの上に置かれた
僕は ジャズに耳を傾けながら
黙って ウィスキーを飲む
少し離れた席に座る 女性の横顔が
綺麗だ
少し影のある 横顔に見惚れていた
僕の視線に気がついた君は
僕を見ると 目線をテーブルの上に移す
君の ピンク色の薄いルージュの口唇が
少し動いた
男と女は 突然出逢う
物語が先に続く予感の夜だった
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