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ADHDと社交不安症を持つ私がタイミーバイトをしてみた その2

ぜひその1からご覧くださいね。


2か所目 工場バイト


1.あんこ工場


 工場の梱包ラインで働かせていただきました。
 食品(あんこ)の工場であったのですが,食品を梱包しやすいようにつぶしたり,箱に詰めたりなど単純な仕事です。そのため,時間が経つのがものすごく遅いのです。
 基本的な仕事内容自体は簡単ですが,単調な仕事なので私的には面白くありませんでした。コミュニケーション力は求められないので,精神的には疲れませんでした。しかし。割と力仕事であったため,身体的にはかなり疲れました。
 私はコミュニケーションが苦手なので工場の仕事自体は自分に向いていると思いました。

2.苦手なこととやりたいこと

 しかし,私はこの(工場の)仕事をずっとしたいのかと考えたときに,”絶対に嫌だ”とそう思いました。

 なぜ,コミュニケーションが苦手な私がコミュニケーションが少ない仕事が嫌なのか?自分でもなぜそう思ったのか,わからなかったので仕事をしている間に考えてみることにました。 仕事をしている間,身体は忙しかったのですが,思考は暇であったので考えたのです。

 私は人もコミュニケーションも苦手だけど,好きなのだと。

3.矛盾した気持ち


 苦手だけど好きってどういうことなのか?私は人が苦手でコミュニケーションが苦手だけど,上手くできないだけで人もコミュニケーションも大好きなのです。
 昔から他人の考えを考えすぎてしまって苦しくなったりすることがよくありました。

それは,よりうまく人と関わりたいから考えすぎてしまうんだと。


 人の考え方とか人とのコミュニケーションについて考えるのが好き。だから人と関わる仕事をしたい。私はこの(工場の)仕事はできない。そう思ったのです。

4.上手くやりたいことと社交不安症

 工場のバイトは2回行きました。
 2回目にバイトに行った際には,言い方が強い社員さんがいました。 
 その人に,「絶対に失敗しないでよ」と言われたことがありました。その後すぐに物を落とし,失望のまなざしを向けられました。不安が強い私は,絶対に失敗しないでと言われたあと体が緊張しているのが自分でもわかりました。
 
 その緊張は,今まで社交場面で感じた不安に似ていました。

 今まで社交場面で強く不安を感じたときになぜ緊張してしまうのか今まで理解ができませんでしたが,この経験を通して,社交場面では,自分自身で〈絶対に失敗してはいけない〉という暗示をかけてしまい,失敗していたのではないか?と考えるきっかけにもなりました。

3か所目 障害者日中一時支援事業所


5.楽しいバイト


 成人の障害を持った人とレクリエーションを行いました。曜日によってレクリエーションが固定されているようで,入った日は輪投げで一緒にタイミーで入った人と協力して取り組みました。利用者さんが楽しんでレクリエーションを取り組んでいる姿を見て,とてもうれしい気持ちになりました。
 今までの仕事(放デイ)成人バージョンという感じで,とても楽しかったです。
  短時間であったのですぐに終わり,職員さんと和気あいあいとお話できました。(頓服が入っていたので)

4か所目 スーパー

6.青果の品出し


 青果(野菜)の品出しを担当しました。ひたすらに野菜を出す仕事でした。そんなに面白くはありません。工場同様単調な作業でした。
そのため,品出し中,手は動かさなくてはなりませんでしたが,思考が暇だったので何かこの仕事に面白みを見つけてみようと思いました。
 しばらく品出しをしていると,キャベツを出すことがありました。キャベツは見た目が最初残念で,何枚か表面のキャベツを剥かなくてはなりませんでした。剥いてみると,なんときれいなキャベツになりました。こんなひと手間でキャベツはこんなに美しくなるんだ!とそう思いました。きちんと向けば,きちんと手をかければ売れていく,そんなキャベツを見て,かわいいなと思いました。磨けばこの子は輝くのよ!と考えながら私は品出しをスムーズに進めます。手のかかる子ほどかわいいとはこういうことなのでしょうか(ちがう)

5か所目 団子販売


7.失敗と成功


  ショッピングモールで団子屋さんの接客のバイトをしました。わらび餅の試食を配ったり,レジ打ちをしたりしました。
レジ打ちでは,社員さんに,「失敗しても後で直せばいいからね」と言われました。
 その際,工場で失敗しないでと言われたときを思い出しました。

失敗しないでと言われると失敗が増えるということは,失敗してもいいと思うことができれば,失敗しないんじゃないかとふと考えました。


 正解でした。失敗はあるものの,失敗したときの気持ちが全然違いました。失敗しないでと言われ失敗すると,自分を否定し,怒られたことに対してもイライラしてしまいました。しかし今回失敗してもいいと言われたときには,この失敗をもう一度しなければいいじゃん。次に生かせばいいと思うことができました。

8.失敗を受け入れること


 今まで失敗してもいいと思ったことは一度もありませんでした。失敗すると殺されるとまで思っていました。
 今回,失敗してもいいよと言われたとき,私は今まで何を考えていたんだ。失敗しても殺されないんだったと改めて気づくきっかけにもなりました。

 今まで生きてきた中で何かで成功したことはありませんでした。失敗してばかりで褒められたことは一度もありませんでした。失敗すると怒られる,成功しても何も言われなかった結果,失敗=死という気持ちが私の思考を支配していたのかもしれません。


タイミー編を最後まで書いてみました。どうでしたでしょうか?
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次は障害者手帳の申請とハローワークの手続きについて少しずつ書いていこうと思っています。
お楽しみに・・・
それではまた・・・

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む
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