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研修日記 6月第5週〜7月第1週

研修所ではナス・ミニトマトの他にお米・水稲の栽培も行います。
梅雨真っ只中の晴れている日に、以前玉ねぎとブロッコリーを育てていた圃場を耕して、周りに畔シートというシートを張って周囲から水が漏れるのを防ぎます。そして、写真の様に水を溜めて田んぼにします。

水が溜まると田んぼだなぁと感じます。これから“代掻き“という作業をします。トラクターで水と一緒に土を攪拌します。こうする事によって二つが混ざり合って細かい土と荒い土に分かれます。
荒い土はもちろん重いのですぐに沈みますが、細かい土は軽いのでゆっくり沈みます。これによって細かい土が地面を覆う状態になり、水が地面から抜けるのを防ぐことにより田んぼに水が溜まる様になります。
これが代掻きを行う意味です。

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準備ができたら、いよいよ田植えです。これはJAで育苗して販売している苗床です。1枚あたり約600円します。

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苗床には初期防除としてこの農薬を散布します。箱に直接散布する方法でした。
このほかにも田植えした後に、ジャンボタニシの食害を防ぐためと雑草対策のため除草剤を散布する予定です。

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田植え前には少し水を抜いて植え付けしやすいようにします。この時はちょっと抜きすぎだったみたいです。
方法としては、
  1   最後に田植え機が田んぼから出るための外周2周を確保する。
  2  外周2周の次からマーカーをラインに合わせて植え付けをする。     必ず外周を残す様にするので、植え付けの条を調整して条数が合うようにする。
  3  中心部が終わったら、外周のまず外側から植え付けして内側をしてそのまま田んぼから出て、終了。

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こうして田植えは無事終わりました。難しいのは田植え機の進め方だと感じました。これは数をこなして慣れる他ないと思います。
これからはまた水を溜め大きくしていきます。以前居た石川・輪島では5月のGWが田植えシーズンで、その近辺でほとんどの農家さんは終わらせてしまいますが、ここ愛媛・松山では各農家さんが6月以降、各々のタイミングで田植えを行っています。それは裏作で裸麦・玉ねぎを栽培しているなどの要因だと思います。

同じお米であってもこんなにやり方が違うという作物はなかなか無いと思うので、ここで研修できて良かったと感じました。
愛媛の南の方、南予地方では3月ごろに1回目の田植えをして7月ごろに収穫し、再び8月に田植えをして年内に収穫という2期作するという事も初めて知りました。
ところ変わればやり方も違う、こんなに面白いことはないので、改めて農業は凄いなぁと思いました。
収穫まで約3ヶ月、楽しみです!

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