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恋/恋愛/片思い/失恋

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2021年11月の記事一覧

ただ好きだなあと思えたことが

しばらくの間、恋人がいない。 というか、そういう出来事全てがなかった。 周りはどんどん結婚していく中、出会いという出会いもなくて、だけど充実している部分もはっきりとあって。結婚、しないのかもなあ、なんて思ったり。 そんなふわふわとした毎日。 好きな人ができた。 正確には、あ、好きだなあ、と思える人がいる。 というのが感覚的には近いのかもしれない。 他愛もない話の中でその人のことを話したとき、 「いいじゃん!その人」と言われた。 それまで、いいとか悪いとか好きとか嫌

もう、上書き保存はできないの。

夜10時。自分の部屋。ベットの中。 いきなりかかってきた電話の発信者を見て、心臓が飛び出た。驚きすぎて一度は無視してしまった。 初恋の人だった。 "ごめん出れなかった!なんかあった?" "ごめん話したいなって" あなたはいつも変わらない。話したかったなんてどうせ、思ってもないくせに。でも久しぶりに話してみたら面白いかも、彼氏も好きな人もいないしね。いまは。 "ぜんぜん話せるよー" またかかってきた電話。発信者はやっぱり初恋の人。 覚悟を決めてボタンを押した。

毎日4人の男性と連絡を取り合っているのに、これまでにないくらい嗜好が合致しすぎる人とTinderで出会ってしまった

コロナ禍で出会いがないなんて、嘘。 マッチングアプリをやっていると、色々な人とマッチする。マッチしても会話に発展しないのがほとんどではあるけれど、ここ最近、定期的に連絡を取り合っている男性が4人いる。 1人目は、新幹線で2時間くらい遠くの場所に住んでいる12歳上の男性。お互い一番近くにいたときにたまたま表示圏内になりフィードに現れ、マッチした。距離が遠いためすぐ会うということもできずに、メッセージだけでもう2ヶ月くらいやりとりしている。言葉を生業にしているためか、メッセー

誰にも知られませんように

アルバイト後に開くインスタグラムは、天井が虹の輪っかで埋まっている。私は人差し指で、何の意味もなくほぼ無意識に素早く一度下にスクロールする。 若干並びが変わったストーリーズに、自らの関心度が顕れて少し嫌になった。 みんな、キラキラしている。 スタバの新作、彼氏の後ろ姿とイルミネーション、 映画のチケットを寄せ合っている様子。どんどん画面の右側をタップする。お菓子をくれた子をメンションして「ありがとう🥺」と載せているストーリーが最後だった。 溢れそうになった小さな溜息を飲み

友情の方が恋よりも尊い

 友達以上恋人以下、みたいな言葉って昔からずっとあるし、恋人を友達よりも優先するのが当たり前、みたいな文化があるけど、私はこれに反対したい。  友情の方が、恋情よりも優れた感情であり、人は常にそちらを優先すべきだ、と私は思う。  ちなみにこの考え方は私のオリジナルではなく、恋愛に比較的縁のない哲学者たちが多く支持していた意見でもある。友情はギブアンドテイクの関係でも、依存の関係でも、鎖の関係でもない。互いに離れていながら、互いのことを考え、相手が助けを必要としている時に誰

【好き】という感情に責任を持つということ

「この人私のこと好きかなあ」 異性と一緒にいると、無意識にこう考えてしまっている自分がいることに最近気づいた。 振り返れば、小学生の時から男の子と話している時に相手が楽しそうにしていると、こんな風に考えていた気がする。 でも蓋を開けてみると、別のかわいいクラスメイトのことが好きらしいよと噂で聞き、自分は相手のことを好きでも何でもないくせに、謎にちょっとショックを受ける。こんなことがよくあった。 そして先日、23歳になった今でもこの思考は変わっていないという衝撃的な事実を