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24年3月17日 板橋Cityマラソン

 59回目のフル!嬉しい誤算で2度目の還暦SUB4成就!歓喜!

 本レースは17年振り3度目の出場。当時の名称は「東京荒川市民マラソン」だった。その時が私の初めてのSUB4(ネット)!それは良い思い出なのだが、その前年06年レースが辛すぎて、以来参加を見合わせていた。
 06年の辛い思い出とは・・・猛風突風!都内では瞬間風速30m超を記録したという日。なんせ、前を走っていたランナーのゼッケンが風でブチッと千切れたもんね!ゴールして見上げた戸田橋を渡る新幹線は徐行運転をしていたし・・・途中、向かい風で前進不能となっていた仮装女性ランナーはウェディングドレス!(ランニングには長めの)スカートや肩のフリルがもろに風を受けていた。彼女の涙ぐんだ上目遣いも忘れられない。ゴールした瞬間は、自分史上最も体力の疲弊を感じた過酷さだった。まさに黒歴史。
 またこのコースは荒川河川敷。普段の練習コース。金を払って走る気が起きない笑。
 今回出場することになったのは、大田原でSUB4成らずで、慌てて申し込んだから。その後さいたまの二次募集があり、そのさいたまで還暦SUB4が成就した。だからもう板橋Cityは走らなくても良いのだけど参加料11,500円がもったいないもんね。走るしかない!
 
 前日16(土)。この日はゆっくり2km程度を歩いただけ。前日走らずにレースに臨むのは久しぶり。疲労抜きを最優先とした次第。さいたま以来重かった腰もようやく癒えてきたかな。
 17(日)当日を迎えた。アルコールを3日も抜いた割りには身体が軽いわけでもない。でも腰は気にならない。
 戸田公園のトイレを借りて、戸田橋を渡っての会場入りは8:20位。荷物置き場に直行。スタートDブロックに入ったのが8:40。ここでゼリーをゆっくり飲み干す。
 今日の天気予報は晴れ。季節外れの高温22℃が見込まれ、そして12:00頃から強風になるという・・・。06年の黒歴史がイヤでも思い出される。「後半が強い向かい風で、気温が20℃超えるならSUB4は無理だろう。今日はエイドを楽しむつもりでゆっくり行くか!5週間後のかすみがうらに向けて脚作りになればそれで良し」というような心積もりであった。
 今日の出立ち。20℃超が予想されるなら半袖Tで充分。ド派手な半袖T1枚のみとした。強風をケアしてCAPはホールド感の強い青。ランパンは紺、ゲイターの蛍光黄にグレイの圧ソックス、シューズはNOVABRAST3。
 
 9:00にPang!ゆるゆると動き出す。今日ここに立てていることに感謝!
 スタートロスは3分弱。勝負はネット!
 スタートラインを越えたら、渋滞ではあるが、それなりのペースで進む。
走り出して即気が付いた。「あれ?向かい風じゃん!ってことは、帰りは追い風か??それならラッキー」と!「後半にあの強風が追い風になるのであればSUB4を狙えるのでは?そうであれば前半もそれなりに進もう」と急遽方針転換した。
 最初の給水は4.2km地点。大混乱!でもここは確り摂取しないと!少し待ってコップ1杯分の水分を摂取。その後堤に上る。練習で走り慣れている坂ではあるが、結構な斜度。長さは150mくらいだけどね。ここで4hPMに抜かれた。この男女2人のPM、早過ぎないか?ま、先に行ってもらうしかない。ただ後方にも別の4hPMがいることはスタート地点で分かっていた。
上り切って少し進むと岩渕水門で5km。ここまで(給水待ちのロスを込みでも)@5:30を切る位。順調!横をくわえたばこの自転車ジジイ、このクソが!!!
 水門から右折するコーナーに応援団がいた。「〇〇さん!」と呼びかける。パフパフとホーン?を鳴らしてくれた。ここから堤を下る。前と詰まっているので足を伸ばせない。折角の下りなのに・・・これはストレス。
 ここから@5:30を少し超える位のLAPを刻む。無理はしない。6.7km第2給水でも立ち止まって供給を待って確り摂取。そのまま10km通過。
 12.4km第4給水。ここもまだまだ大混乱。しっかり摂取すべく立ち止まる。ここのLAPは@6:00を超える。「これじゃSUB4狙いは無理かな」と一瞬思ったけど、ここでも向かい風を感じる。「この風が後半は味方になるはず」と信じて再度SUB4ペースに戻す。@5:30~40を意識して進む。
 15km手前、千住曙町橋梁(京成線)を通過する際は道が狭くなる。係員が数十人体制で往路復路仕切りのためのロープを手に持っている。ありがたい限り。でも「先導車(セダン)はここを通ることができるのかしら??」と不思議に感じた。どうしてるのだろう・・・。
 15km通過。SUB4ペースは堅持。しばらくしてトップとすれ違う。知らない顔。3、4番手に松本翔選手(東大卒、渋谷区議会議員)がいた。しばし進むと対向者列にタレント三津家貴也さん発見。銀髪&笑顔のランナーとハイタッチ!テンションアップ!
 ここ辺りではコースも広くなり、ランナーもばらけてきたので走りやすくなる。オフホワイト地に茶色の模様のワンピースのようなウェアの女性と前後する。少しだがペースが上がる。16.8km第6給水では個包装の小さなドーナツをゲット。20.2km第7給水では塩タブレットを2個ポケットに入れる。
20kmまでもそれなりに進む。その後、折返しが中間点。N1:57。「よし!ここから追い風だ!」
 
 ここまで、スタート直後のJR埼京線&新幹線の鉄道高架を潜ってから、いくつもの鉄道の下を通ってきた。3km過ぎにJR東北本線ほか、10km手前で日暮里舎人ライナー、13km過ぎにJR常磐線と東武伊勢崎線、15km手前で京成本線、17km過ぎに京成押上線、20km手前でJR総武線・・・。遠くまで来たもんだよな。
 
 折返したら確かに追い風。気分が上がる。ランナーズハイも相まって少しペースアップしてしまった。22km過ぎた辺りで対向者列に友人を発見!「〇〇ッ!」と大声を出したった。奴は4.5hPMの前にいる。頑張ってもらいたい。他人のことを気にする余裕があるわけでもないが。
 折返し以降@5:30を切って進んできたが、23.4km第8給水で少し待たされる。ハイな状態から我に返る。「いやいや、まだこんなに上げるところではないぞ。30kmまでは少し抑えよう」と意識した。
 30kmまではその通りに気持ち抑えて@5:40前後で進む。暑さも感じ、途中の給水では首元から背中にかけて水を掛けた。3月とは思えない行動だよな。
 ここでアテが外れる。30kmに到達する前から風が荒れだしたのだ!強風になるのは予報通りだが、風向きまで乱れだした。追い風から横風中心になり、時に向かい風となる。「後半は追い風」のつもりだったので裏切られた感。ま、自然には勝てない。
 途中、右脚ハムの深いところにピリッとかすかな痛みが走った。慌ててポケットにあった塩タブレットを2つ続けて口に放り込んだ。その後気にならなくなったので対応としては正解だったのだろう。給食の塩タブレットに感謝至極。
 29.8km第11給水所には小ぶりの俵型オニギリがあった。1つを口に放り込む。こういう給食も復活したのね!
 30km通過はN2:47台。「残りを@6:00で良いけど余裕があるわけではない」と認識。
 後半は抜く方が断然多くなっている。歩き出している人も多くなってきた。これは舞う風に加えて暑さのせいなのだろう。だから「調子に乗り過ぎないようもう少し抑えて進もう」と改めて我が身に言い聞かせた。
 33km第12給水で再度ミニドーナッツをゲット。
 35kmをN3:15台で通過。この5kmは(給水を除けば)@5:40を切っている。これで良い。「残りを@6:00で良い」という状況は変わらない。
 この前後で4hPMに抜かれた。「ゲッ!抜かれた」と思わず声に出てしまった。それを受けてPM曰く「我々はグロスで行きますから」とのこと。言外に「ネットでは余裕があるでしょうからあきらめないで」という気遣いが滲む。優しく適切なコメントでありがたい。
 ただPMの後ろは大集団。この中に埋もれると危ないし、給水も覚束ない。ちょっと無理して前に出た。行けるところまで先行しよう!肩を回して肩甲骨を拡げる。
 35.7km第13給水の直後に堤を上らされる。一度止まって、その直後に上るのはきっつい。この上り坂では歩いているランナーの方が多かったが、自分は腕を振って走り切った。
 堤の上を走る。吹きっさらし。結構な向かい風。36、37km地点のLAPは@5:50を越えた。「失速か?」と疑うべき事態だろう。岩渕水門の応援団に復路は声を掛ける余裕もなかったし・・・。
 38km手前の下りでPM、およびそれに追随する大群に抜かれた。下りで抜かれるということは脚が残っていないということ。今度は粘ることもできず先に行ってもらった。みるみる差が開く。それでも先のPMの声掛けに報いるためにも「ネットにはこだわるぞ」との心持ちは失わない。
 下りもあったので38km地点までのLAPは@5:32となる。しかしながら「明らかに失速」を自覚。残り4.2kmを27分で行ければネットSUB4。ただ@6:00が覚束なくなっていることはわかっている。@6:30まで落ちてしまえばSUB4がNGなこともわかる。粘るしかない!
 38.1km第14給水、水とポカリを確り摂取するために立ち止まる。首元に水も掛ける。そのせいで39kmまでのLAPは@6:23。給水をおろそかにするわけにはいかないから時間を貸してやった感じ。「ちゃんと返って来いよ!」と願う。
 ここからラストスパートとまでは言えないが気持ち足を伸ばす。
 40kmまでは@5:53と少し復活し、N3:45台で通過。つまり「残り2.2kmで15分を切らねば!」という状況。疲弊している頭で再度計算。「ラスト200mに@1:30近くかかる。@6:30でギリギリ」。状況は変わらない。
 40.1km第15給水も確り摂取して、41kmまでは@6:13。「残り8分以上ある。歩かなければ届く」とわかった。2度目の還暦SUB4をやっと確信できた瞬間だったかな。ただ歩いちゃいけないのだから気は抜けない。既に脚は限界に近い。厚底シューズだからこそ回ってくれているのかもしれない。一歩一歩進む。ゴールが見えてきた。嬉しい!砂塵が舞っているのも見えた。悲しい!
 42kmまでは@6:15。ラスト195mは気持ち上げてG・O・A・L!
スタートロスを正確には把握していなかったが、SUB4クリアは間違いない。歓喜!
 
 ゴールしたら想像以上に全身が疲弊していることがわかった。どうにもこうにも身体を動かせない。普段真っ先にやるストレッチがままならないのだ。よたよたと進んで完走メダルをもらう。その後、ゴールエリアの端でやっとの思いで前後屈をしていたら、係員のオバサマが「チップ、外しましょうか?」と声を掛けてくれた。立て看板に「チップはご自身で外してください」と書いてあるのは目に入っていたが「外していただけるのであればありがたいです」と甘えた。御礼は確りと伝えた。
 その先に進みやっとの思いでストレッチ開始。大きくゆっくり完遂した。その間、上流からの南風(ランナーにとっては向かい風)が吹き荒れ、仕切りのロープがばたつき、身体が泳がされた。
 フィニッシュエイドは紙コップのポカリ、そしてシャーベット!レモン、みかん、リンゴがあったのかな?レモンを選んで、空いたベンチに座っていただいた。このシャーベット、昔は38km地点のエイドにあったのよね。やっぱりゴール後の方がありがたい。後は紙パックの飲料、いくつかの中から野菜ジュースを選んで受領した。その後にホットドリンクコーナーもあったが気温20℃超であれば特に欲しない。パス。
 荷物を受取る。テントを出たら野球グランドの外野の芝生。ここで寛いでいる人も多いが、風も強く、疲労困憊で着替える気が起きない。普段ならそそられるような露店も出ているのに・・・
 「このまま帰るか!」とビブスを付けたままリュックを背負い歩き始めた。13:30頃だから「友人がゴールする頃かな?」と思ったけど、ただ立って待つこともできかねる状況。帰途に就いた
 歩きながら応援naviで自らのタイムを確認。Gは4:01:〇、スタートロスが2:55でNは3:58:50台。良し!GoodJob!
 
 帰りは遠かった!恐らく小1時間かかったであろう。帰宅してまずはシャワー。その前にゲイターを外すのが大儀なのよ。部屋で前屈して強引に外した際は腹筋が攣りそうになった。シャワーを浴びて、前日の残り湯(←既に冷水)で下半身のicing。歯がガタガタ鳴るほど冷えたけどね。再度温かいシャワーを浴びてようやく人心地。
 膝の養生にサロンパスを貼付。ようやく寛げた。ただ、どういう訳か、右足人差し指の爪が死んでいる。靴の紐の締め方が甘かったのかな?走りには問題なかったと思うのだけど。爪は2日後に水抜きをした。
 今日の昼食は、レースの給食だけ。ミニドーナツ4つ、小さなオニギリ1つ、塩分タブレット2個かな?それでもあまり空腹は感じない。疲労困憊の証。
 早めの夕食は「からやま」の唐揚げ4個、サラダ、ポテトフライを購入してきて、350缶ビール2本、日本酒3合弱とした。16:45位から飲み食べ始めたので17:30にはご馳走様。唐揚げ1つは翌朝に回し、19:00前には就寝してしまった。
 
 その夕食後にまとめた今日の記録。
 G4:01、N3:58。自身2度目の還暦SUB4。レース2日前のNHKBS「ランスマ」でハリー杉山が自身のSUB3について「2度目は本物だ!」と言っていた。我が身も当てはまる!素直に喜ぼう!
 自己史上27番目のタイムで、SUB4生涯勝敗は30勝29敗。一つ勝ち越した!生涯勝敗は還暦以降には拘らないはずだったんだけどね笑。
 5kmLAPは、5-27:27、10-27:49、15-28:32、20-27:42、25-27:39、30-28:30、35-28:03、40-29:34、L2.195-13:36。「風の荒れる中、しかも季節外れの高温の中、良く粘った」ってことで良いだろう。来月、5週間後のかすみがうらまで上手に疲労を抜かないとな!
 今日の反省。予報が20℃超なら首に冷感タオルを巻いた方が間違いないな。今日は風があったから、Tシャツを濡らして体温上昇は防げたけど、風が無かったら茹で上がっていたかもしれない。ゴール時の東京の気温は21.4℃。ゴール後、半袖Tで小1時間過ごしても寒くなかったのだから、やはり今日は高温下のレースでした。
 今日の総括。風に翻弄されたが、最後まで粘ってSUB4が成就。「良い1日だった」ということで良いであろう。
 
 翌18(月)、当たり前に疲労が残っている。ただ幸いに膝や他に痛みはない。だから解しランに出るべきであろうが、前日以上の風が吹き荒れている。故にランニングは自粛。「でも軽くでも歩かないと!」と思い、早歩きとした。3km超を@9:30程度でダン!

 来月のかすみがうらに向けて疲労をしっかり抜けますように!
 その前に週末には久喜ハーフだった!板橋Cityに緊急参戦したので珍しく連戦となる!
以上

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