No.10「アンサンブル」
いつものnoteとは違う。
知り合えた、たった1人の友人のことを綴る。
というのも、
どうやら彼女はnoteを始めたらしく、その一つ目の投稿に僕宛ての手紙を書いてくれた。
しからば返信をしようというわけだ。
noteらしからぬ、第三者を置いてけぼりにする
そんなnoteを書いてみよう。
彼女には「全開放」という言葉がよく似合う。
誰にでも優しくて誰にでも明るい。
悲しければ悲しいと言い、嬉しければ嬉しいと言う。
謙遜もするし素直に受け止めもする。
矛盾も整合も持ち合わせた、そんなやつ。
そして女性として可愛い。
これが1番大事だ。これを言わねば君に怒られる。
出会いは大学。
お互いが別の友人のそのまた友人、と言う関係。
君は覚えているのかな。
出会った日を。僕は忘れないよ。
一目で、一言で、友達になりたいと思った。
今まで出会ったことのない世界がはじまる予感。
君がどう思っているかはわからないが
僕らはかなり気が合う。
が、性格がちがう。
性格というか、人間としての性質というか。
もちろん良し悪しという意味ではなく。
だからこそ良い。
僕はそう思ってる。
いつの日だったか、
君の前で泣いたことがある。
途方に暮れて孤独な道を歩いていた。
感謝してるよ。本当に思ってる。
あの日救われたから今の僕がある。本当だ。
君は本当の味方でいてくれる。
肯定してくれる。
そして怒ってくれるんだ。愛のある怒り。
僕は感情に任せた怒りを小さい頃からぶつけられてきた人間だから、それが嬉しかった。
家族の在り方が違うから君には分からない。
君は僕じゃないから僕と僕の恋人とのことは分からない。
そう思わなくてよかった。
間違ってると教えてくれる、手を引っ張ってくれる。
相談できる場所はここにあったと気づいた。
1人で抱え込まなくてもいいんだと安心した。
ありがとう。
僕は彼女に助けてもらってばかりだ。
彼女は僕に助けてもらってばかりだと言うがそんなことは無い。
でも、もしそうだとすれば
僕らは無意識的に支え合っていることになる。
違うけれど合う。
僕らは別々のパートだけど、同じ曲を演奏してる。
心地いい風に吹かれながら、どんな災害があっても壊れないそんな場所で最高の音楽を演奏してる。
いつも伝えることは決まっている。
僕と友達になってくれてありがとう。
彼女は僕の長所を僕より先に見つけてくれる。
彼女といると世界がなんだか明るく感じる。
尊敬できる数少ない人。
彼女のためなら、と思える。そんな君に送る手紙。
卒業のかかった授業中に君だけに送る。