PERFECT DAYS | 映画
監督 ヴィム•ヴェンダース
主演 役所広司
何も変わらない過ぎゆく毎日、日常の風景を一人のトイレ清掃を生業とする役所広司演じる
社会的には、「癒される映画」「何気ない日常の幸せを再認識できる」といったような、言うなれば穏やかなハートフルな感想が挙げられていることが多いと観測しています。
しかし個人的には、どうしようもない苦悩と諦念、そして妥協と希望、様々な感情が垣間見えるそんなハートフルとは一線を画す劇的な作品でした。
確かに、映される場面場面においては、なんともない日常の風景が綺麗にみえるし、特にタイムパフォーマンスというものに囚われる人にとっては自由で囚われないような生活をしてる様は、どこかで望んだ穏やかな日々なのかもしれません。
けれど、本当にそうでしょうか?
毎日成長する植物たちに水を与えて成長していく様子を楽しみ、気になる本を古本屋で買って寝る前に少しずつ読み進める。自分の好きな場所を写真を撮って行きつけのお店で気になるおかみの歌声に酔いしれる。
それが、彼が望んだPERFECT DAYSなのでしょうか?
トイレ清掃業務をして、裕福な妹からは遠ざけられ、好意を抱くお店のママには愛していた人がいる/いた事実を目の当たりにして。
本当に?あなたは羨ましいでしょうか?
次回はもう少し、PERFECT DAYSを観ての所感を、どこが劇的なのか、なぜそう感じたのかも含めてお話ししたいと思います。
それでは、また。
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