はじめての歌舞伎〜お食事編 (中)〜
歌舞伎公演は、お食事もたのしみのひとつ。
昼夜の二部制の場合、一部あたりの公演時間は約3時間。途中、お食事をとるための休憩時間も用意されています。
お食事は劇場併設のレストランで食べてもよし、座席でお弁当を食べてもよし。
あなたは、レストラン派?お弁当派?どちらでしょうか。今回は、座席で食べるお弁当を深掘りします。
お弁当はどこで買う?
どこで買うのか、どれぐらいの値段のものがあるのか知っておくと、当日の気分もお財布も安心ですよね。
劇場で買う
劇場の売店にもちろんお弁当が売ってます。ただ、種類も3種類ほど、数が限られているので、売り切れになることも多いのが注意点でしょうか。
売店でお弁当を買うときは、開場時間には劇場に着いておくと安心です。
劇場によっては、開場前に、入り口前などで、お弁当の受付をしている場合もありますので、チェックしておくのもひとつです。
たとえば、歌舞伎座は地下のチケット売り場前に、お弁当屋さん「やぐら」。
松竹座は、正面入り口前で松竹座に入っているレストランがお弁当受付をしています。
歌舞伎公式LINEでは、登録するとLINEメニューから、折詰予約もできる便利機能があります!
他劇場は、お食事処サイトからチェック!
各サイトへは、前回の記事からどうぞ↓
デパ地下で買う
名店が集まっているのが、デパ地下の魅力。
観劇のときは、このデパートのこのお店の、このお弁当、と決めている方もいらっしゃいます。
東京・歌舞伎、新橋演舞場近くのデパート
東銀座周辺は、銀座三越、松屋銀座があります。歌舞伎座へは、デパートから歩いて行ける距離ですが、新橋演舞場は少し距離があります。かといって、タクシーに乗るほどでもないのが悩みどころ。
東京・国立劇場、名古屋・御園座近くのデパート
国立劇場・御園座の近くにデパートはありません。
国立劇場は、永田町駅・半蔵門駅が最寄りですが、この辺りは官庁が立ち並ぶ一等地。
御園座の最寄りの伏見駅ににデパートはありません。お隣の駅「栄」には名古屋栄三越があります。
東京駅、名古屋駅といった主要駅から乗り継いで、この2劇場に向かう場合、デパ地下チャンスがあります。
東京駅には、八重洲北口改札を出てすぐのところに、大丸があります。
JR名古屋駅には、桜通口に、JR高島屋があります。地下一階でお弁当を買い、そのまま、御園座へと向かう、地下鉄・東山線の改札に抜けられるのも利点です。
東山線へは、お弁当売り場の一角にある、回転焼きでお馴染みの「御座候」のある出口からどうぞ。
大阪・松竹座近くのデパート
松竹座の場合、最寄り駅が二つあります。
各「なんば」駅から、劇場に向かう場合、大阪高島屋があります。
こちらは、南海線から御堂筋線へ向かうルートに高島屋がありますので、近鉄「なんば」や、同じ御堂筋線でも劇場に近い改札を出てしまうと、高島屋から遠くなってしまいますから、注意が必要です。
地下鉄・心斎橋駅から松竹座に向かう方法もあります。
その場合、南改札を出ると、すぐに大丸心斎橋店があります。
いずれの駅からも、松竹座まで徒歩10分ほどの距離ですので、時間を考えてお買い物したいですね。
京都・南座近くのデパート
南座の最寄は京阪・祇園四條駅と、阪急・京都河原町駅のふたつ。
劇場へは、祇園四條駅が最も近く、駅の真上が劇場。歌舞伎座と同じパターンですね。
残念なことに祇園四條にはデパートはなく、阪急・京都河原町駅には、高島屋 京都店があります。こちらは駅とデパートが直結しているパターンで便利です。高島屋から南座までは歩いて7分ほど。阪急を利用する方には便利ですね。
京阪・祇園四條駅から高島屋に行く場合、移動だけで往復14分かかりますので、どうしても食べたいお店があるとき以外はあまりおすすめしません。
さらに言えば、南座の場合、注意しなければならない公演があります。それは毎年12月に行われる「吉例 顔見世興行」。
この公演は、第一部の開演時間が10時30分と、開演時間が早いのです。
何が言いたいかというと、第一部を観劇する場合、高島屋を利用するとなかなかタイトなスケジュールになります。
(イメージ)
10時 高島屋 開店と同時に入店。
10時5分 お弁当購入。高島屋出発。
10時12分 南座到着。
(開演まで 残り時間18分)
このように、お弁当を猛スピードで購入すれば
劇場でのトイレや荷物整理に余裕がうまれますが、お弁当購入がもたつけば、予定が詰まってしまいます。
せっかく名店揃いのデパートで買うのに、吟味できないのは、もったいないとワタクシは思います。昼からの公演の時にデパ地下で、第一部は、劇場内で購入をおすすめします。
南座は、それを見越してか、劇場内で、いつもなだ万茶寮がお弁当を3種類販売しています。劇場に通っていた経験からのデータになりますが、お弁当の数も十分あり、売り切れる心配はないと思いますが、心配な場合は予約するのが確実です。
福岡・博多座近くのデパート
博多座の最寄駅は、地下鉄・中洲川端。こちら、7番出口直結という好立地。
しかし、近くににデパートがありません。
近くに、博多リバレインモールbyTAKASHIMAYA があるのですが、こちらは名前のとおり、店舗がならぶモールで、デパ地下はなし。
もしJR福岡駅から地下鉄に乗り換えて博多座に行く場合は、福岡駅直結の博多阪急が便利です。福岡駅から地下鉄中洲川端まで約3分ですから、買い物をして劇場へもありですね。
駅弁、手作りお弁当もあり
と、ここまでデパート情報をお送りしました。駅と劇場という視点でみてみると、意外と劇場は主要な駅周辺にあることがわかりました。
新幹線を利用する場合、到着駅で駅弁を買うのもアリですね。
もうひとつは劇場周辺のお食事処がやっている観劇弁当。こちらはぜひ劇場に行った際に、周りのお店を散策して、観劇弁当さがしをしてみてください。公演ポスターが貼ってあるお店は観劇弁当をやっている可能性が高いですね。
劇場周辺グルメについてはまたいつか。
ひとつの劇場だけで3本記事書いてしまうぐらい、おいしいお店がいっぱいです。
これまで、休憩に食事を楽しむパターンをお届けしましたが、休憩には化粧室を利用したり、お土産を選んだりと、ほかにもお楽しみがたくさんあります。
ちょとつまむだけでいい、という人は、おうちからおにぎりをにぎっていくのもアリ。ワタクシの周り、結構いるんですよ。
デパ地下にはお弁当以外に、天むす、おいなりさん、といった食べやすいものも売っています。コンビニおにぎりも手軽ですね。
大事なお茶の話
これは絶対お伝えしたい!お茶の話。
みなさん、お茶どうしてます?
お弁当に気を取られて、買い忘れるのがお茶なんです!
劇場で買うと、割高なんです。(売店さんごめんなさい)たまに、ここは山頂か?みたいな値段のとこありますよね。(ごめんなさい)
お茶は、劇場から一歩外に出れば、自動販売機、コンビニ、スーパーでお安く買えます。(劇場さん、ごめんなさい)
マイボトルを持っていくのももちろんあり。
ぜひ、お茶はお忘れなく!
つきぬ弁当話
つぎは、弁当のサイズ選び、劇場での置き場所について、、、、、、えーっと、みなさま、お疲れでございましょ?(笑)ここまで、読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
5分で読めない量なりますので、これは次回といたします。
次回は、ワタクシのこだわり。座席での弁当サイズ、弁当の置き場所編となります。全2回のつもりが、全3回になってしまいました。。。
歌舞伎好きというよりは、デパートマニアみたいな記事になりましたが、これに懲りずに、次回もお読みくださいませ!
※歌舞伎好きを増やしたい方にオススメの記事