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引き出したい不登校の子の「〇〇やりたい」「ほしい!」~無駄な時間はとても重要~

 不登校の子が自己肯定感をあげるために、3つのこと(①基礎的な学力、②生活習慣の構築、③雑談)が必要だと思っています。特に③雑談が指導するときに難しいと思っています。

 学校の先生や大人は、必要なことを効率的に学ばせたいと考えてしまいます。だらだらゲームをしたり、ゴロゴロ寝転がったりと非生産的な行動を見ると、つい「勉強しなさい」「片づけしなさい」「お風呂入ってさっさと寝なさい」と言ってしまいます。

 しかし、このだらだら、ゴロゴロが自信を取り戻すときに重要であると思っています。そのことを雑談と表現しております。大人と関わることの多い不登校のお子さんだからこそ、非生産的な無駄な時間を過ごすことを保証してあげたいと思っています。

 私の出会った不登校の子は、会った瞬間に目をキラキラさせながら、思っていること、感じていることを息をする間もなく一気に話してくることがありました。私も始めのうちは、「うん、うん」と聞いていますが、そのうち「じゃあ、それについて調べてみよう」「学校に行った方が、もっとそのことについて友達と話せるのでは?」などと、なんとか大人の正解と思われる方向に誘導していたことがありました。そうすると、子どもたちは、だんたんと話してくれなくなってしまいます。

 大人が話し合い相手になる場合は、誘導をしない話し方のトレーニングをするか、同年代の子ども同士の雑談の場を設けることがよいと思います。例え、子どもの言っていることが間違えていたとしても、「うん、うん、一理あるね」などと否定も肯定もすることなく、聞いてあげることで、子どものほうから、「本当は、〇〇をやってみたいんだよね」「誰にも言っていないけど、こんな風に思っているんだよね」などと言ってくれることがあります。今日も、そんな時間を作れるといいなと思っています。

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