不登校支援では、「悪者を作らない」ことが大事
元教諭で、現在は、民間企業として不登校支援をしているものです。私は、不登校支援をしていく上で、「悪者を作らない」ということを信条としています。
不登校支援は、学校、子ども、保護者を中心として、地域の支援者などが多様な関りをしています。いろいろな不登校の記事をみると「学校の対応が悪い」「保護者が甘やかせている」「子どもが弱くなっている」などの主張を目にすることがあります。
このように、悪者を作ってうまくいかない状況を説明することは簡単ですが、このやり方では、解決には向かわないと考えております。相手の存在をリスペクトし、相互に凸凹を補うことが大事です。
特に、不登校支援は、毎日が戦いの連続に思えてしまうことがあります。朝起きてから、保護者と子どもとの「登校する、しない問題」、学校への引継ぎでの保護者と先生との駆け引き、校内に入ったあとの子どもと先生の勉強を巡るやりとり、そして、帰宅後は、「明日学校どうする?」といった苦悩。本当に行きつく暇なく課題がやってきます。
保護者も子どもも、学校も互いに敵ではなく仲間であるということから、確かめ合いませんか。まずは、一息ついて、自分自身の傷を癒すことから始めていきたいと思う1日です。