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どうやって学習を教える?

 不登校のお子さんの保護者さんの心配事は、やはり学習のことです。学習が遅れるのではないか、、、。学校へ行ったとしても学習の心配はつきものです。登校できない=学習の遅れではありません。

 学習とは何か?と考えた時、私が大学院に入った時のことを思い出します。「何を勉強したらいいですか?」と教授に質問したら、「自分で考えなさい」と言われました。はじめのうちは「何も教えてくれない」と不満をもちましたが、学問とは本来自分で課題を見つけて、失敗を通じて学んでいくものです。
 小学生に自分で課題を見つけなさいというのは無理な話ですので、小学生のうちは学習の仕方を教えてもらう段階と捉えましょう。中学生から、少しずつ先生の誘導から離れて、自分で学んで、分からないところを先生に質問をする習慣をつけてほしいと思います。

小学生のお子さんが、学校へ行けなかったとしても、教科書を開く習慣はつけてほしいと思います。毎日、教科書を開いて、自分で理解し、正答が出せるのであれば、学校に頼る必要はなくなります。誤解のないようにいうと、学校へ行かなくてよいという意味ではありません。学校は楽しいので、行けるのであれば行った方がいいと思います。
 ただ、「学習が遅れるから、学校へは行かなければならない」という呪縛から、親も子も解き放たれるのであれば、気持ちはラクになると思います。

 教科書を読むだけでは、不十分だと思う方もいると思います。学習の本質は、「理解」と「トレーニング」です。そのことについては、別の機会にお伝えしたいと思います。


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