ゼロからはじめる概念生活
■はじめに
近くの古本屋にふらりと立ち寄り見つけた、分厚い本。
数学に関する9000円くらいの本だった。
今はもう何という本だかわからないその本に当時感動した。
その本に書かれていたのは、数学の歴史とゼロの発見についてである。
「なぜこんなにも素晴らしい発見に気が付かなかったんだ!」
そう思った。
■ゼロとは
我々が日常的に利用している「ゼロ」だが、様々な用途で利用される。「何もない事」を示したり、基準点を示すことに用いられ結果として多くの用途に用いられている。
■ゼロの発見
ゼロの発見においては、インドが発見したといわれているが、実際には「数学でのゼロ」を発見したといわれている様である。
■ゼロがない世界
さて、このゼロの何が素晴らしいか。
「無いことを有ると表現」し「比較できる基準」を作ったことではないだろうか。
我々が日々生活していく中で、この「ゼロ」という概念は発見できるだろうか。全く「ゼロ」の概念が無い世界を考えてみる。
「無い事を有る」と定義できるだろうか。
何も無い事を数字で定義する。それが余りにも美しくないだろうか。
〇ワンちゃんとの距離
例えばあなたが友人と歩いていた時、
あなた「あのワンちゃん達可愛いね」
友人「そうだね。5歩の距離にいる子が一番好きかな」
なんて話していたと仮定しよう。
この場合、「5歩」とは当然友人にとっての5歩だろう。
しかし、私から見ればどのワンちゃんか分からなかったとする。
特定する為には、友人の5歩がどの程度の長さがあるかを考える必要がある。
今の我々は「ゼロ」の概念がある為、「友人の1歩は〇〇mだ」と考える事が出来るだろうが、「無いという基準」を考えられない人たちはどうしたって同一の基準を得る事が難しい。それを伝えるのはもっと難しい。
どんなに考えたとしても、動き出した瞬間の1歩の様な「すでに動き出している状態」を基準とするのではないだろうか。
つまり「友人が動き出した瞬間からの1歩を5倍」してどのワンちゃんかを特定するしかないのではないだろうか。
いや、指させよ。
■終わりに
他、ゼロが無い世界でのシーン考察をしたかったが、あまりにも日常に浸透しており、ケース設定をする事が困難だった。
何かを考える時、何かをする時、何かを説明する時、何かを比較する時そこにはゼロの概念無しで行う事が非常に難しい。
※調べたら分かりやすく解説している動画があったので、参考まで。
【参考】【ゆっくり解説】数学者も勘違いした0の謎!どうやって0は発見されたのか?
ゼロがなければ我々は今の生活を送ることが出来ていない。
Temuで怪しい商品を買う事だって、Xでちょっとエッチな画像にいいねをつける事ですら、ゼロが無ければできなかったかもしれない。
「ゼロ万歳!!!!」