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ゼロからはじめる概念生活


■はじめに


近くの古本屋にふらりと立ち寄り見つけた、分厚い本。
数学に関する9000円くらいの本だった。

今はもう何という本だかわからないその本に当時感動した。

その本に書かれていたのは、数学の歴史とゼロの発見についてである。
「なぜこんなにも素晴らしい発見に気が付かなかったんだ!」
そう思った。

■ゼロとは


我々が日常的に利用している「ゼロ」だが、様々な用途で利用される。「何もない事」を示したり、基準点を示すことに用いられ結果として多くの用途に用いられている。

文字 0 によって表されるものは、おもに「何もないこと」に対応する基数自然数[注 1])であり、1 の直前の序数順序数)であって、最小の非負整数である。また、−1 の次の整数でもある。(れい、ぜろ)、ゼロ: zero)、セロ西: cero)、ヌル: Null)、ノート: nought)、ニヒル: nihil)などと読まれる。また、文字の形状から、稀にまるあるいはオーなどのように呼ばれることもある。なお、日本の通話表においては、0 は「数字のまる」と送られる。

数としての 0 は、整数環実数体(あるいはさらに一般の数からなる代数系 )における加法単位元であるという性質をもっている。文字としての 0 の使用は位取りによる記数法の桁揃えに役立つ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/0

さて、我々は、「0(ゼロ)」という数字を何気なく使用しているが、その意味するところや使われ方は状況によって様々である。ここでは、哲学的・精神的な観点等からの意味合いではなく、あくまでも実用的な観点から、「0(ゼロ)」が使用されているケースを考えてみる。例えば、以下のようなものが挙げられる。

(1)何も無いことの表示
「0(ゼロ)」はもちろん「無」「空」という意味において、何も無いことを表すのに用いられる。

(2)各種の数字の起算点
「0(ゼロ)」は各種の数字で表される事象等の起算・基準点としても使用されている。時刻、場所(緯度・経度・高度)、距離、各種の科学的な数値(温度、重量)等数多くのケースが挙げられる。この場合には、起算・基準となる「0(ゼロ)」が、いつ、どこで、どのような状態等を意味しているのか、を明確に定義しておく必要がある。

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=52246?site=nli

■ゼロの発見


ゼロの発見においては、インドが発見したといわれているが、実際には「数学でのゼロ」を発見したといわれている様である。

古代インド人による“ゼロの発見”に遡ること1000年も前に、古代マヤ人が「何も数字が入らないことを表すための記号」としてゼロの文字を発明していたのである。これが人類史上最初のゼロの文字である。

しかし、古代マヤ人は、ブラーマグプタが「いかなる数に零を乗じても結果はつねに零である」、また「いかなる数に零を加減してもその数の値に変化がおこらない」(前掲『零の発見』)と定義したような“数字”としては扱っていなかった。そのため、「数学史」においては“ゼロの発見”とは認められていないのである。

だが、マヤの数学においてゼロ(0)が数表記(記数法)に使われていたのは事実であるから、やはり私は「ゼロ(0)の発見者は古代マヤ人」であり、「それを現代につながる数学の中に位置づけたのがインド人」とするのが正しいと思う。

https://gendai.media/articles/-/124371?page=2
マヤの数字と数表記

■ゼロがない世界


さて、このゼロの何が素晴らしいか。
「無いことを有ると表現」し「比較できる基準」を作ったことではないだろうか。

我々が日々生活していく中で、この「ゼロ」という概念は発見できるだろうか。全く「ゼロ」の概念が無い世界を考えてみる。

「無い事を有る」と定義できるだろうか
何も無い事を数字で定義する。それが余りにも美しくないだろうか。

〇ワンちゃんとの距離

例えばあなたが友人と歩いていた時、

あなた「あのワンちゃん達可愛いね」
友人「そうだね。5歩の距離にいる子が一番好きかな」

なんて話していたと仮定しよう。

この場合、「5歩」とは当然友人にとっての5歩だろう。
しかし、私から見ればどのワンちゃんか分からなかったとする。

特定する為には、友人の5歩がどの程度の長さがあるかを考える必要がある。
今の我々は「ゼロ」の概念がある為、「友人の1歩は〇〇mだ」と考える事が出来るだろうが、「無いという基準」を考えられない人たちはどうしたって同一の基準を得る事が難しい。それを伝えるのはもっと難しい。

どんなに考えたとしても、動き出した瞬間の1歩の様な「すでに動き出している状態」を基準とするのではないだろうか。

つまり「友人が動き出した瞬間からの1歩を5倍」してどのワンちゃんかを特定するしかないのではないだろうか。

いや、指させよ。

■終わりに


他、ゼロが無い世界でのシーン考察をしたかったが、あまりにも日常に浸透しており、ケース設定をする事が困難だった。

何かを考える時、何かをする時、何かを説明する時、何かを比較する時そこにはゼロの概念無しで行う事が非常に難しい

※調べたら分かりやすく解説している動画があったので、参考まで。
【参考】【ゆっくり解説】数学者も勘違いした0の謎!どうやって0は発見されたのか?


ゼロがなければ我々は今の生活を送ることが出来ていない。
Temuで怪しい商品を買う事だって、Xでちょっとエッチな画像にいいねをつける事ですら、ゼロが無ければできなかったかもしれない。

「ゼロ万歳!!!!」


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