75歳、野菜で年間百万円稼ぐ

 野菜を作り販売して年間で百万円の儲け、その金額が多いか少ないかは
別として、わたしは健康維持と少しの小遣い稼ぎになればよいと思い、野菜作りに励んでいる。
 
 ミニコンポ(とはいえ出力はちょい大きい)を畑に据えて、好きな演歌を聴きながら農作業を行う。超田舎なので他人に遠慮はいらない。またキャンプ用のミニコンロを持ち出して自分の育てた野菜と、檻で捕獲したイノシシの肉を焼きながら缶ビールを飲むのも、幸せなひとときとなる。
 
 まあそういうことでわたしの場合、人生を日々楽しむことが最優先なのだ。でも楽をして多くを稼ぎ出したいという、しっかりした気持ちは心の奥底にはある。いままでは野菜作りの勉強をさせられた10年余り。これからはその経験をもとに飛躍することである。
 
 出荷用野菜を育て、出荷してみて一番誤算だったのは、野菜によっては収穫と袋詰めに思わぬ時間がかかったことだ。キヌサヤえんどうなどは収穫の手間賃さえ出ない。インゲン豆は重さがあるので収穫はまあまあだが、豆が一日採り遅れるとバカでかく固くなる。もうこれには降参したものだ。
 
 わたしが作ってみていいな~と特に思える野菜を参考に書き出してみると。
 
1)人参:適度な水分が必要だが畑にながくおけるのがよい
2)ダイコン:少しぐらい葉を虫に食べられても根は成長。連作は根を食害される要因になるから注意が必要だ。
3)カボチャ:一番上品な味でお薦めはタキイの「ロロン」ラグビーボールのような形だが実はきめ細かく味は上品で美味しい。市場性もよい。保存性がよく美味しく蔓伸びのよい品種は、何といってもカンリー2号「公益財団法人・自然農法国際開発研究センター」だ。粉粘質で甘栗のような食味、地力が低い土壌でも育つという触れ込みだ。実際に植えてみてツル伸びはよく味もよい。採り遅れも安心できる品種だ。
4)スナップエンドウ、モロッコインゲン:少し採り遅れても実が固くなら  ないのがいい。
5)丹波黒豆:なんといっても味は濃厚、これに勝る黒豆はない。豆にするのに大変に手間取る。ほとんどを枝豆にして販売し、豆は自家消費くらいの量にとどめるのがよい。
6)里芋:水はけが悪い、日当たりが少々悪くても育つ。休耕田の栽培によい。
 
まだまだあるのですが、別の記事で捕捉します。
 
出荷性を第一に考えるとき、
 
①  圃場にながくおける野菜
②  収穫後も保存性がよい野菜
③  収穫、出荷の手間が少ない野菜
④  病気に強い耐病性の品種を選定
⑤  害虫の食害対策として自然農薬がある品種を植える

※人間に害のない自然農薬を使うことが、出荷しても他人におす分けしても安心。自然農薬を調べてみると思わぬ農薬があるもの。たとえば、ゼンターリBT水和剤(住友化学)。野菜類に全般に使用可ですが、残念ながら白菜は対象外。青虫、ヨトウムシ、コナガなどに効果があり、使用回数に制限がありません。
 
 出荷する野菜を栽培される場合は、市場性があることはもちろん重要ですが、以上の5点を事前によく検討をされたらよいと思います。

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