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パン作り3回目~慢心と失敗

過去の2回のパン作りは、料理ができない私にとって大成功といっていい出来だった。

料理に向かないだけでパン作りはイケるんじゃないかと勘違いした私の3回目をここに振り返り、今後の人生の戒めにしたい。

【前提】
2回目のパン、おいしかったけど自分には甘かったから、甘さ控えめで作ってみたくなった。
どうせなら、お惣菜系のパンに挑戦したくなった。
2回目のパンを少しアレンジすればいけるのではないかというぼんやりした見通しがあった。
多少レシピやプロセスに揺らぎがあっても、パンにはそれらを受け止める包容力があるに違いないという、根拠のない確信があった。

これらが私のなかに無謀な挑戦欲を駆り立てた。
その結果がこちら。

ツナオニオンパン(概念)


何とかパンの形状を保有しているが、概念が飽和し限界に達した個体もある。


◼️敗因その1◼️
材料が揃っていないのにやってみた

前回のレシピで作りはじめたら、牛乳がなかったことに気がついた。
前回はかなりミルキーな味だったから、むしろ牛乳を使わないほうがお惣菜パンにふさわしい、あっさりしたベースのパンになるのではないかと考え、水にした。

◼️敗因その2◼️
相対的、全体的なバランスに配慮しなかった

甘さを控えるために砂糖をかなり減らした結果、総粉量(こんな言い方ないと思うけど)が減少したことに、水分量、バター量を対応させていなかった。

◼️敗因その3◼️
材料をいれるタイミングを間違えた

前回と同じように動画を見ながら作っていったが、一度経験したことにより中途半端に先が読めてしまったため、材料の準備の手順で油断し、入れ忘れた材料があったことに気がついたのは、オーブンでの発酵開始5分後だった。
慌ててオーブンからボウルを出して、まとまりかけた生地に追加したものの、様子がおかしくなり、あれこれ足して追加で寝かせたら少しは収まったが、生地全体としてのバランスの崩壊を招くことになった。

粉を足したり、捏ねを強めにしたことでフワフワ感がなく、色気のない、パン「らしきもの」が出来上がり、決して食べられないわけではないが、それよりも重要な教訓を得た。

●教訓1●
入ったばかりの新人より少し慣れてきた頃の社員や、新人に手をかけることで先輩達の目が届かなくなった入社数年目の社員のミスが増えるのは、こういうことだ。
新しい仕事より、継続案件のほうが油断するからつまらないミスをしてしまうのも同じことかも。
パンのミスでよかったと考え直そう。

●教訓2●
Aを足した分だけBも足す、という考え方には限界がある。
その局面におけるバランスだけ見て、AとBがXに及ぼす影響の存在や、何を作っているのかという絶対的なアウトカムを含めた全体像を見ていないと、出来上がったとしても崩壊する。
短絡的で小手先だけの介入は表層的だ。
ゴールを見据えて、広く深く考えられる総合的な判断力を身に付けたい。

●教訓3●
こんなに失敗要素があったのに、途中で諦めないで最後までやってみたことについては、もしかして自分を誉めてもいいんじゃないか。

こんなふうに何をやっても仕事方面につなげて考えてしまうのが、私の悪いクセ。


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