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【中小企業診断士1年目の不安を解消】1年目に困ること一覧|協会|研究会|資格更新|名刺|飲み会

中小企業診断士のすずかです。

※この記事は、2024年12月19日に再編集しました。

今回の記事では、私の実体験をもとに、診断士1年生が迷うところ、困るところをまとめました。

中小企業診断士試験に受かったばかりの人、これから目指そうと考えている方の不安解消に繋がる内容となっております。


私は、2023年の2月に実務補習を修了し、診断士として活動を開始しました。

診断士として活動を開始すると、分からないことだらけです。

「スタートダッシュはきりたい、でも優先順位が分からない。」
「そもそも、どういう選択肢や道があるか分からない。」
「そして、それを選んだ場合にどれくらい大変なのかが分からない。」
「家庭の事情があるから、自分の都合だけでは、選べない。」

こんな状態です。

また、診断士に登録したけど、勤め先の仕事が忙しかったり、家庭の事情があったりして、診断士活動を断念される方も少なからずいらっしゃいます。

せっかく取った資格、しかも大変な思いをして取った難関資格が、ペーパー資格になってしまうのは大変もったいないと思います。

そこで、今回はそんな診断士1年生が困ることや迷うことを、一覧にまとめました。

ご自身の活動のご参考にしていただけますと幸いです。



まず、二次試験合格後から診断士登録までの流れを簡単に示します。

一次試験合格
➡二次試験合格
➡口述試験合格
➡実務従事ポイント15ポイントの獲得(15日間の経営診断実務)
➡診断士登録、経済産業省から登録証が発行される

【二次試験から診断士登録までの流れ】

※二次試験の合格証書には有効期限があります。この有効期限が3年ですので、診断士登録は合格から3年以内にする必要があります。



1.研究会や勉強会への参加

中小企業診断士には、「研究会」や「勉強会」といった名称の相互研鑽の場があります。

そのテーマは様々で、マーケティング、海外ビジネス、事業承継、補助金、健康経営といった分野に特化したものや、農業や製造業、医療介護など業種特化のもの、キャリアや強み、コンテンツなど大きな枠で活動しているもの、などがあります。(以降、研究会といいます。)

研究会では、診断士活動で必要となる知識や経験を補いながら、診断士の仲間を作ることができます。この活動は、診断士としての知見と高めたり、新しい情報を得たり、人脈を作る、という意味で非常に重要です。

これらの研究会や勉強会の情報をどうやって知り、いつから参加すればいいのでしょうか。


■研究会や勉強会の情報

研究会や勉強会の情報は、各都道府県の診断士協会のホームページで知ることができます。活動拠点とする予定の診断協会のホームページを確認するのが良いでしょう。

また、診断士協会が春や秋に開催するイベントでも、協会活動や各研究会の情報発信があり、その雰囲気や温度感を知ることができます。

情報収集のために、活動の拠点とする予定の協会イベントに参加することをおすすめします。

ちなみに、私が所属している神奈川県中小企業診断協会では、春と秋にイベントが開催されます。

〇スプリングシンポジウム
〇秋のオリエンテーション


■いつから研究会に参加できるか

二次試験に受かったら、研究会や勉強会への参加は可能です。初回見学ということで、参加してみるのも良いでしょう。

2.研究会の選び方

■選び方のポイント

基本的に、自分が活動していきたい領域や、伸ばしたい強みを基準に選ぶのが良いと思います。

また、定例会の実施頻度、平日開催か休日開催か、昼開催か夜開催か、実施の方法(対面かwebか)熱量(真面目か交流中心か)、会費の金額、企業内と独立診断士の割合など、研究会の雰囲気や活動の負荷に関する部分も考慮して決めるのが良いでしょう。

あと、実務従事ポイントを獲得できる研究会の活動があるかどうかも、重要な選定基準です。

実際に、「実務補習5日コース」と「研究会活動」で合計15ポイントの実務従事ポイントを獲得する方もいらっしゃいます。


■研究会の雰囲気

私が所属する神奈川中小企業診断協会を参考に、研究会活動の雰囲気をまとめてみました。

  • 実施頻度
    月1回か2回が多いです。

  • 実施の方法
    対面とweb半々といったところ。

  • 熱量
    毎回誰かがプレゼンというガチの所もあれば、交流中心のところもあります。

  • 会費
    1000~5000円程度が相場かと思います。会費が無料というところもあります。初回参加は基本「無料」ということが多いです。

  • 企業内と独立診断士の割合
    企業内と独立診断士では、お金を稼ぐことに対する覚悟が違います。その意味で、企業内診断士の方は企業内の人が多い研究会の方が温度感が合うと思います。

  • 実務ポイント
    獲得できる活動があるかないかも企業内診断士にとっては大事なポイントです。

研究会への参加は、自分の興味と余力の範囲内で、無理なく継続して参加できることが大事です。

「一回参加してみて、合わないと思ったら入会しない」
「毎回参加必須と考えるのではなく、気が向いたら参加する」

程度の気持ちで考えるのが良いかと思います。

私の場合は、現在2つの研究会に所属しています。1つは、実務補習の仲間からの紹介で入会しました。もう1つは、診断協会が主催するスプリングシンポジウムというイベントで、実務補習で副指導員だったの方の勧誘により入会しました。


3.飲み会の開催頻度と参加

飲み会は、研究会などのイベントの後は、ほぼ毎回開催されます。参加する研究会や協会活動の数に比例して飲み会も増えると考えてください。

もちろん、参加は自由です。

研究会の間は、どうしても実務的で真面目な時間になります。それでは、なかなか人柄も分からないし、仲間意識も醸成されづらいです。

多くの仲間を作って診断士としてガンガン活動されたい人は、時間の許す限り飲み会には参加されることをおすすめします。


4.診断士資格の更新要件

中小企業診断士の資格を維持していくためには、5年ごとの登録更新が必要となり、その更新申請日までに、以下①と②の要件を満たさなければなりません。

①「知識の補充」に関する要件
「理論政策更新研修」などの研修を5年間で5回以上受講します。理論政策更新研修の受講料は、全国共通で6,300円(税込)です。
1年で1回という縛りはありません。

②「実務の従事」に関する要件
中小企業に対する経営診断の実務1日を1点とし、5年間で30点以上獲得したという実績が必要となります。経営診断の実務は、直接経営診断助言を行った日数や、それに付随する業務を行った日数が対象となります。

以下は、令和5年11月の「中小企業診断士の各種申請・届け出の手引き及びQ&A」からの抜粋です。

出典・引用:https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/shindanshi_youshiki/tebiki_qa.pdf


5.診断士活動ができなくなっら、休止申請

診断士として登録はしたが、残念ながら活動ができない状況に陥った場合は、「休止申請」をしましょう。

経済産業大臣に対し診断業務の休止を申請することで、最大15年間にわたり登録有効期間の時間経過を一時的に休止することができます。

ここでは、詳しい説明は割愛させていただきます。詳細は以下のサイトをご参照ください。


6.中小企業診断(士)協会の概要とポイント

■中小企業診断(士)協会とは?

中小企業診断士がスキルアップし、活動の基盤を整えるための場です。各都道府県に協会が存在し、診断士としての情報収集や人脈作りに役立ちます。

ただし、都道府県によって「診断協会」や「診断士協会」と呼び方が異なる場合があります。


■協会に入会するメリット

協会に入会することで得られる主なメリットは以下の4つです。

  1. 診断士同士のネットワーク拡大
    地域や分野を超えた人脈形成が可能です。

  2. 仕事の案件紹介
    診断士として活動するための案件情報が得られることがあります。

  3. 学びの機会
    研究会やセミナーを通じてスキルアップが期待できます。

  4. 診断士バッジの貸与
    入会すると専用のバッジが貸与されます(退会時には返却)。


■入会に向いている人

以下のような目的を持つ人が入会に向いています。

  • 中小企業診断士の資格を積極的に活用したい

  • 地域で診断士仲間との人脈作りを重視したい

  • セミナーや研究会を通じてスキルを磨きたい

積極的に協会活動に参加する意志がある人にとっては有益な場になります。


■入会しなくても良い

一方で、協会への入会は必須ではありません。
以下の場合、入会を見送る選択もあります。

  • 費用負担が高いと感じる場合
    入会金(約3万円)と年会費(約4~5万円)がかかるため、コストを重視する人には負担となることがあります。

  • 独立して既に十分に活動している場合
    協会活動に時間を割く余裕がないことも。

  • 活動の必要性を感じない場合
    協会のメリットよりも自身の活動スタイルを優先する場合、無理に入会する必要はありません。


■具体例:神奈川県の場合

  • 入会金:30,000円

  • 年会費:42,000円

協会は研究会や勉強会、各種イベントを通じて診断士活動を支援しています。自分の目標や状況に合わせて、入会を検討することが重要です。


7.診断士としての名刺

診断士になったら、「診断士 個人の名刺」を作りましょう。
企業内の方であれば、会社の名刺とは別に作ります。


■どういう名刺にするか

よく見かけるのは、下のような名刺です。

経済産業大臣登録
中小企業診断士
神奈川 診子

診断士登録前の方は、「登録予定」として、名刺を作っている方もいらっしゃいました。

中小企業診断士登録予定
中小企業診断士
神奈川 診子


■なぜ個人の名刺が必要か

それは、診断士の肩書を背負って活動(仲間と交流したり、経営者と話したり、仕事を請け負ったり)するときに必要だからです。

また、自分の顔写真を入れたり、得意分野や趣味を入れたり、自由にカスタマイズできるため、自己PRに繋がります。

企業内の診断士の方だと、名刺交換の際に「会社」と「個人」の名刺の2枚を渡されることもよく見かけます。私もこれにならって毎回2枚お渡ししています。


■名刺の作成方法

名刺の作成は、ラクスで100枚単位で安価に作成ができます。

まずは細かいことにはこだわらず、サクッと作ってみることをおすすめします。


8.診断士としての写真

独立診断士として活動を開始する際に、写真館などで写真を撮る方もいらっしゃいます。スーツを着て、診断士バッジを付けてビシッと決まった写真です。

データでもらえるので、名刺やフェイスブックのプロフィール画像に使えます。

名刺にこの画像を入れると、拍が付きますし、顔も覚えてもらいやすくなります。


最後に

診断士としての新しい旅が始まることは、同時に多くの疑問や不安を抱えることでもあります。しかし、その一歩一歩が皆さんの成長への道となります。

この記事が、診断士としての活動の一助となれば幸いです。


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すずか@中小企業診断士|ITストラテジスト
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