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初めて能と狂言を観た話

ごきげんよう、皆さま。
いかがお過ごしでしょうか。

昨日、能楽堂に行って、初めて能と狂言を観ました。
忘れないうちに感想を書きたいと思います。

全く知識がありません。あくまで超初心者目線で感じたことを正直に書きます。ご無礼お許しください。


まず到着して思ったのは、
お客さんはご年配の方が多いなということでした。
歌舞伎を観に行ったときは、若い人もちらほらいたのですが、
能は年齢層がグッと高くなった印象です。
20代はほぼいなかったように感じました。

また、お客さんは、お着物姿の方が多かったです。
昔は、能は特権階級の方が観るべきものだったということで、
やはり気品が漂った方々が多いのでしょうか。
私は、ワンピースを着て挑みました。

さて、私は脇正面の18列に座りました。(1階の最後尾)
見えづらかったらどうしようと不安でしたが、ばっちり見えました。

主催者挨拶、能の簡単な解説が終わり、いよいよ始まりました。
始めは「仕舞」と呼ばれるものが2つ連続で行われました。
これは「能のお面をつけず、紋服・袴のまま素で舞うこと」だそうです。

1つ目に登場した方が、あまりにおじいさんで驚きました。
前段の主催者の説明を聞いている限り、非常に有名な方のようです。
本当におじいちゃんって感じの雰囲気でしたが、
オーラはあります。なんかすごいものを見た感覚でしたね。

2つ目の仕舞が終わって、
正直、退屈すぎるやろ!!!!!って突っ込みたくなりました。
隣の人は寝てました。わかります。その気持ち。
同じような踊りをずっと繰り返していて。
まわりの人がなんか歌っているけど、全然分からない。
特権階級の人は、まじでこれを楽しんどったんか!?って、室町時代に行って問いただしたくなってしまいました。

続いて、楽しみにしていた狂言!
これは非常に引き込まれ、面白かったです。
野村萬斎さんを初めて生で見て、やはり存在感があるな、と。
笑いを誘う間の取り方が完璧ですね、、、
また、役者さん方、皆さん本当に声がいいですね。
20分で終わってしまったので、もう1つくらい観たかったですね。

休憩を挟んで、、、

最後は、能です。
能の美しさを思い知りました。
お面があんなに人を引き付ける力があるなんて。
お面を、主催者加藤さんが演じておられましたが、
すごい。の一言。
非常に綺麗でした。
足の動き、地団太を踏む音、舞の動き、姿勢。
美しい幽霊を見ているかのような、変な感覚でした。
しかし、加藤さんが出てくる前に、太鼓と笛の音だけが15分くらい続いた時は、さすがにむむむってなって、帰りたくなりました。
お面は、いつ出てくるんじゃい!!!って。
よお~~って声に、耳をふさぎたくなりました。すみません。

地謡の方の中に、イケメンの方がいたので、
必死に眺めることで、気持ちを落ち着かせました。(本当すみません。)

しかし、皆さんこれも込みで楽しんでいたということですよね。
ほお、、、、なかなか奥が深い、、、
私ももう少し年を取ったら分かるだろうか。
年配の方が多いのも納得、、、

こんなハイスピードの世の中で生きているからでもあるんでしょうね。
なんか、ゆっくりでもいいんだなって。思いました。
日本、もうちょっと速度落とそうよ。みんな能観ようよ。って。
びっくりするほど、スローだぜって。


しかしそれにしても、加藤さんの舞は、見入ってしまいましたね。
ずっと見ていたくなる謎の魅力があります。

色々愚痴ってしまいましたが、
この日本文化は、継承していかないといけないですね。
我々が。
本当に思いました。
初めてだったのもあり、かつ、人生経験が浅いこともあり、
終始意味がわからなかったけど、
大事なものを観させられた気がするのです。

以上。

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