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This is what the future is for

自己紹介は小出しにしていこうと思う。
まず今日は、ニックネームの由来である
『風に立つライオン』について書いていく。

『風に立つライオン』をご存じの方はいるだろうか。
ケニアの地でひとり懸命に患者さんの命を救おうとする
お医者さんを題材にした映画なのだが、私はとても好きだ。

なぜ推すのか、
あっちこっち話が飛んでしまうと思うけれど
可能な限り収拾がついた状態でお届けしたい。


①作品を好きになったきっかけ
高校生の時、映画を学校全体でみるという日があった。
その時、『風に立つライオン』と出会った。
当時は正直そこまで胸を打たれることもなければ、
もう一度見直したいというよりも、どうやって睡魔に負けないようにするかそんなことばかり考えていた。最初の出会いは無風、そんな感じ。

②作品を好きになったきっかけ
時が過ぎ、大学4年。
以前、書いたnoteでも取り上げた日記を扱う講義。
旅好きな私は、坂田ミギーさんから受け取ったラブレターを
勝手にしっかりと受け取り、
坂田さんの著書『旅がなければ死んでいた』を愛読するまでにいたる。
その本には作品の舞台でもあるケニアを旅したことが記されていて、
さらにその旅先で坂田さんが知り合った方(早川さん)が
今度は私の履修していた、これまた大好きな先生の講義に登壇されるという。
こんな偶然があるのだと驚き、勢いのまま受講した。

③作品を好きになったきっかけ
父の影響で、小さいころから動物が好きだった。
特に、忘れられない記憶として
ケニアに家族でいったことを覚えている。
当時はまだ幼稚園児だったと思うけれど、
それでも街で子供たちに囲まれてお金を頂戴と言われたことや
カバが車の真横を並走するくらい俊敏だったこと、
お兄ちゃん以外みんなお腹を壊したことをいまでも覚えている。

これまで旅したなかで最も自分が住んでいる狭い世界とかけ離れた場所、
自分の当たり前が通用しない場所、自然に満ち満ちている場所、
それでいてどこか懐かしさも感じられる場所、それがケニアだった。
就職をする前に必ず行っておきたい、そんな気持ちが
胸の奥でいまかいまかと整理券を持って待っていた。

④作品を好きになったきっかけ
日記→坂田さん→早川さん→先生の講義と
不思議なご縁で繋がって、登壇された早川さん。
早川さんはケニアにあるアフリカ最大規模のキベラスラム
という場所で、そこに住む方々とどうすればもっと生活がしやすく、
希望を持ってともに歩んでいけるかを
現地でそこに住む友人や家族とともに考え、行動に移している方だ。

スラムときくと「危ない・怖い・汚い・暗い」というイメージがあった。
だけど、早川さんから出てくる言葉から連想されるイメージとは少し違う気がした。そのイメージの違和感が知りたくて、自分の目でみて、耳で聴いて、自分の心で感じてみたくてケニアに行くことを決めた。

⑤作品を好きになったきっかけ
ケニアは2週間ほど滞在し、とても濃密な時間を過ごした。
大好きな自然や動物に囲まれ、あたたかい人たちにもたくさん出会った。

キベラに住む同年代の友だちもできた。
それぞれが様々なバックグラウンドを持っているなかで
それぞれが澄んだこころで
希望を見出し、毎日を楽しもうとしている、そんな姿が伝わってきた。
その姿をみて、人生を受け身で捉えている
自分がいるのではないかと感じた。
それだけではなく、もし自分だったらこんなにも
心があたたかくいられるだろうか、、とも思った。

劇中で流れるさだまさしさんの『風に立つライオン』をぜひ聴いてみてほしい。この歌は何度だってひととして持っていたいあたたかい気持ちやあらゆるものに対する感謝の気持ちを思い起こさせてくれ、もう一度がんばろうと奮い立たせてくれ、ひととしてどうありたいかを考える機会をくれる。

月並みな表現にはなってしまうけれど、大自然のなかに自分の身ひとつ。
なんてちっぽけなんだと22歳にして改めて実感した。

☆『風に立つライオン』の好きな部分
既に好きな部分はちょこちょこと小間切れにしてちりばめてしまった。
映画の内容にほとんど触れることがないまま、話が進んでいるなぁと驚いている方もいるだろう。でも安心してほしい。
私も書いていて、締めに向かおうとして、驚いている。

日々、生活しているとなんだか忙しなく過ごしてあっという間に1日が過ぎていく。そこには自分のことで精いっぱいで誰かを想う隙間が存在しないように感じる。本当はあるのに、気付かない、もしくは気付こうとしないという表現の方が合っているかもしれない。ほんとはそんなことないのだけど、気付かない方が自分の人生を最大限謳歌できると考える人もいるのではないだろうか。

数週間ではあるけれども、私がケニアを旅することになったのは映画のキャラクター、それを演じる役者さんやそれを支えるスタッフの方、学校でその映画を流してくれた先生陣、その学校を勧めてくれた両親、日記の講義の先生、坂田さん、早川さん、大好きな講義の先生、あげだしたらきりがないほどのひととの偶然の出会いがあったからだ。

ひととひとはあらゆるところで繋がっている。どこかで誰かの人生といつも繋がりながら生きているのだから、その誰かと繋がるための隙間やその誰かのために何かをしたいという思いやりのきもちが入り込む隙間は意識的にこじ開けておきたい。そうすれば、ひとがひとを想う、思いやりのバトンが『風に立つライオン』のように繋がっていく。作品についてはほとんど触れなかったが、気になった方は自身で感じてほしい。そうすればnoteのタイトルがどのシーンにあたるのかわかるだろう。

いまは風がごうごうと吹いている。

世界中のだれか一人でも、ほんの一瞬でも
温かい気持ちで繋がれたらいいな。
今日もよき人生の旅路を







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