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人間の知覚の性質②
こんにちは、AsianSTです!
今回は『人間の知覚の性質②』
をテーマにお届けします!😊
前回も知覚をテーマにお話しましたが、
その時に、知覚というのは
外界から受け取った感覚刺激を意味づけすること
そして
自分にとって必要な刺激を自ら選択して取り入れる
ことをお伝えしました。
*知覚について気になる方で、前回の内容を
みていない方は是非ご参照下さい。
この説明を、作業療法士の木村順先生(面識はありませんが…)
が著書『育てにくい子にはわけがある』
で分かりやすく説明されていましたので
今回はその内容を紹介させてもらいたいと思います。
木村先生は、感覚統合療法の観点から
「脳がさまざまな感覚情報を交通整理する」
との言葉から以下のように説明しています。
想像してみて下さい
「ふだん、買い物に出かけた際に家から目的地につくまでに
何台の車とすれちがいますか?」
おそらく、(私も含め)ほとんどの方は??でしょう。
これは、皆さんの視覚や数える力に問題があるからではなく、
はたまた、注意障害があるからでもありません。
しかし、台数はいくら考えても出てこないと思います。
木村先生はこのことを「感覚統合の産物」と説明されていますが、
私が「知覚の性質」としてお話しているものと同じだと思います。
言葉が違うのは、説明する際の切り口が違うということだと思います。
そして、私達の脳は
「今、自分にとって必要な感覚情報」
には、青信号を出して感覚情報を取り入れて
「不必要な情報」
には、赤信号を出して感覚情報を取り入れることをシャットアウトする、
![](https://assets.st-note.com/img/1696504126339-WdC4Kbozpj.jpg?width=1200)
つまり「感覚情報の取捨選択」が行われています。
これによって、私達の「適応行動」
今の例で言えば
買い物でスーパーマーケットに行くようなことが
難なくできる訳です。
木村先生は、感覚情報の取捨選択と言う言葉で表現されていますが、
まさに知覚の性質そのものだと思います。
そして、大切なことは
脳のなかで感覚の交通整理が適切になされることによって、
![](https://assets.st-note.com/img/1696504126347-uFlIcZ7SN1.jpg?width=1200)
「適応行動」と呼ばれる目的に応じた行動が保障されている
と述べています。
「知覚」と「感覚の交通整理」は言葉は違えど、
人間の本質的性質という部分で切り口が違っても、
重なる部分というものが出てくるのだと感じました。
そして、その知覚を支えるためになくてはならないものは
やはり能動的な意識になると考えます。
能動的な意識があることで、目的のものに
注意が向いて、選択した感覚情報が入ってくる
と考えられます。
それでは今回も最後までお読みいただき
ありがとうございましたm( _ _ )m
それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!