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ゆとりがなければ続かない?うまくいく個人経営者こそ「コスパ」と「タイパ」を大事にする理由

上手くいっているフリーランス・個人事業者は、どのようにして燃え尽きを避け、事業の「コスパ」と「タイパ」を最適化しているのでしょうか?

この記事では、個人経営者が休暇を取ることの重要性と、それを可能にするしくみづくりについて探求します。

1. 経営環境を改善するときのメンタルヘルスの重要性

しばらく「コスパ」「タイパ」という視点で個人経営者の仕事のことをみてみることにしましょう。

ちなみに、「コスパ」とはコスト・パフォーマンスで、費用対効果のことです。
「タイパ」とは、比較的最近言われ出した言葉で、タイム・パフォーマンスのことをいいます。これは時間効率のことです。

私はこの2つの言葉が嫌いです。特に「タイパ」。

一般的に使われている「コスパ」「タイパ」は、「ケチケチ」「セカセカ」とほぼ同義に思えます。

もっとも、「ケチケチ」「セカセカ」を好む人もいるかもしれません。
「ケチケチ」「セカセカ」まで行かななくても、忙しくすることで充実感を感じる人もいるかもしれません。

そこは、人それぞれです。

しかし、個人経営者が現在「ケチケチ」「セカセカ」のワークスタイルが続いていて、「この先10年やっていくのはしんどいな」と思っているとしたら、「コスパ」「タイパ」を変えていく必要があります。

ストレスの多い経営環境が精神的な健康に与える影響

そもそも費用対効果と時間効率は、「ケチケチ」「セカセカ」を目的にした言葉ではないはずです。

それなのに、ネット記事やYouTubeには「ケチケチ」「セカセカ」するアイデアばかりが紹介されているように思います。

もっと「コスパ」「タイパ」を上げて、もっと有能になろう!みたいな。

いやいや、それではしんどいでしょう。

ビジネスをはじめるときは、能力を上げ、そのビジネスを軌道に乗せるために、シャカリキになる時期が、誰にとっても必要です。

しかし、シャカリキを10年、20年続けていくには限界があります。

仕事を続けるためには、
・自分の仕事の仕方を振り返る時間の余裕を持つこと。
・それから、やらされている感がない仕事のスタイルを身に受けること。
この2つが必要ではないでしょうか。

いわば、精神と時間に余裕を持つことを目的とした「コスパ」「タイパ」です。

この記事では、もっとお金を使える、もっと休めるための「コスパ」「タイパ」を考えてみたいと思います。

2. 経営は「発展」か「衰退」の2つしかない:

個人経営であっても、事業をやるからには競争があります。

同業との競争は分かりやすいですが、エンタメ業界であればユーザーからお金だけではなく、楽しんでもらうための時間も貰わないといけません。そこにはユーザーの「タイパ」を意識した競争もかかわってきます。

ユーザーの「タイパ」を意識した競争は熾烈です。スマートフォンが登場する前にはなかった競争です。

また、同じ仕事が続くかもわかりません。
AIが登場することにより、行政書士の仕事はほぼなくなると言われています。なくなるでしょう。技術的には全然可能ですから。誰がそれをやるかだけの話です。
競争において同じ現状が続いていくことはありえません。

よっぽど特殊な職人芸でない限り、どの業種であっても手を変えていかない限りは「衰退」する道をたどります。

だから、個人事業主は、常に発展をするため勉強をして、新規事業を繰り出したり、より高度化したサービスを提供していく必要があります。

3. 「発展」を避けたくなる資金不足と忙しさ

と、ここまではよくある話です。

「でもさあ」って、ほとんどの人は心の中で思っているわけです。

私も20年間、個人経営者ですから、気持ちが分かります。
発展し続けることが大事なのは、みんな知っているわけです。

個人経営者にとって、新規事業をあつかうのは、しんどくて怖い。

業種にもよりますが、個人経営、フリーランスで500万~1000万円の売上をあげていると、従業員として働いている人には考えられないくらい忙しい。
新規事業、新サービスに取り組む時間が取れないのです。

それ以上に怖いのは、事業を変えたことで売上が下がることの不安です。
個人事業にとって、新事業をするためには、今やっている事業のどれかをやめるか、削減しなければいけません。
そうでなければ、延々働かなくてはいけないし、それには限界があります。

このような理由から、多くの個人経営者が発展できない状態、現状維持しか出来ない状態になっています。

みな、怠けているのではありません。頑張ってて、まだ努力が足りないと思っているのす。

この状態から抜け出すには、どうしたらよいのでしょうか。

4. 「コスパ」と「タイパ」の悪化が示すサイン:

個人事業にとって、コスパとタイパは密接にかかわります。

ずっと働いていてタイパが悪い。
タイパが悪いから、コスパが上げられない。
でも、コスパを上げるためにもっと働くのはしんどい。

今までのようにやる気が出ない。
やらなければいけないことばかり増えていくように感じる。
こんなことを感じたら、個人事業主にとって「コスパ」と「タイパ」が悪化しているサインです。

やるべきことは、もっと時間を管理して、空き時間を作り出すことでしょうか?
時間管理アプリをダウンロードすることでしょうか?

そうでなはく、「コスパ」と「タイパ」が悪化している状況を脱却するためには、逆説的にですが、何もしない時間を作りだすことが必要だと、私は考えます。

5. なぜヒマを作らないと「コスパ」と「タイパ」が改善しないのか

新しいことへの挑戦は、精神がすり減った状況からは生まれません。

努力すべきこが、努力したいことに変わらないのは、楽しむ余裕がないからです。

余裕を持つためには、パソコンやスマートフォンを遮断して、自分を見つめなおして、事業を考える時間の余裕が必要です。

1週間のうち1日を、何もしない日にするのが理想です。

ユダヤ人からクリエイティブな事業が生まれるのは、ユダヤ教に安息日があり、1週間のうち何もしない1日があるからだという話を聞いたことがあります。

もちろん、働きながら休むことの難しさも理解しています。
1日も休めない状況であれば、できれば早朝の連絡がない時間に、できれば仕事場を離れて、3時間以上の空き時間を作ることをお勧めします。

6. 「自分らしくあること」と「事業のかたち」について考える:

好きなことを仕事にするべきか、得意なことをするべきかという論争があります。
この2極論は、あくまでも従業員向けの話です。

経営者にとっては、私は、そのどちらでもないと思います。
経営者は、自分らしくあれる仕事の仕方をするべきです。

自分のこれまでの振り返りと、何であれば社会に貢献したいと思えるかを考えることです。

個人経営にとって、事業のかたちと自分らしさはイコール

私は気づくのに時間がかかりましたが、私が尊敬している人は、すべて事業のコンセプトを短い言葉に表しています。
少し紹介すると
糸井重里さんは、Only is not lonely.(今は違っています)
中谷彰宏さんは、Move your Heart.
そして手前味噌ですが、うちの事務所はLiberationを掲げています。

こういった短いコンセプトワードは、ブランディングとか、カッコつけのようなものとしてしか考えていませんでした。
しかし、もっと深いものだと感じています。

なぜなら、個人経営にとって、事業のかたちと自分らしさはイコールです。

自分らしさを表現するものが、イコール仕事であったら、私はうれしい。
あなたはどうでしょうか?

仕事には自分らしさを表現する余地がたくさんあるように思います。
「私だったらこんなやり方ができます。」
「私だったらこんなかっこいい見せ方ができます。」
と言える仕事のほうがいい。

私は、ここに仕事における(人生も含めた)「コスパ」と「タイパ」の最適解があると解釈しています。

どのような仕事をするのであっても、自分が仕事を通して何を表現するかをあらかじめ決めておいたほうがいいのです。できれば短いコンセプトワードで表現できるくらいに。

7. 高収益化への道

考えた結果、「俺はスピードで勝負するのが自分らしい」と心底思えるのであれば、忙しく働いても矛盾が生じないのではないでしょうか。

スピードで勝負をするのは、分かりやすい。
日本では受けがいいし、需要もたくさんあります。
個人事業を高収益に結び付ける早道です。

しかし、スピードで勝負をしたくなかったら、他に道はないのでしょうか?

そんなことはありません。
より高収益の仕事で、それでも仕事を依頼する人にとってコスパが良い人になるには、今よりもっと難しいことができるようになることです。

エンジニアであれば、それは開発領域を広げていくことなので分かりやすいです。
他の仕事であっても、たとえば来た仕事をするだけでなく、提案ができるようになること。つまり、今受けている仕事の、より前の段階からかかわれる知識を身に着けていくということが一つの方法です。

ウェブデザインを受託よりも前に、ウェブデザインの構成から。
ウェブデザインの構成よりも前に、広告のプランニングから。
広告のプランニングよりも前に、マーケティング全般のプランニングから。
マーケティングンプランニングよりも前に、会社の事業計画から。

より前の段階からかかわるほど、難しく、また高収益にすることができます。
出来る人がいないからです。

8. 早期の段階からの関与が生む貢献感:

仕事をする上において、「やらされ感」は絶対に避けるべきだと思います。

ほぼ「やらされ感」で仕事をしているということは、お金のために時間を捨てている行為であり、仕事の「コスパ」と「タイパ」が悪くなってきています。

新事業を始めるか、お客さんの事業に対してもっと難しい領域に踏み込むことで貢献感が出てきます。

9. 「ゆとり」を持つことの重要性:

高収益を生むアイデアを紹介しましたが、あくまでも一例です。
他には、掛け合わせることで独自性を持つことも可能です。

知り合いに製薬会社に特化したウェブ制作という事業者がいますが、これは製薬業界の知見xウェブ制作
ということで専門領域を作っています。

心に余裕をもつために「コスパ」と「タイパ」は上げていく必要があります。高収益化をしていくためには、世間から見て難しいことに挑戦していくことです。

しかし、やってみたいと思えないことでなければ、意味がありません。

そして、何度も言いますが、やってみたい仕事の仕方は、ネット記事にもYouTubeにもありません。

自分らしい仕事の表現方法は、自分しか分かりません。

究極は、自分がこの世で何をしたいかを考えないままでは、「コスパ」と「タイパ」は悪いままです。

それを考えるために、今週のどこか1日を、ネットを遮断して休んでみてはどうでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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