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「老化と食事」

「奇跡の○○代」といった形容詞が聞かれるようになったのはいつ頃からでしょうか。

女優の石田ゆり子さんが奇跡の50代というキャッチフレーズで紹介されていたのは何となく覚えていますが、他の方にもこういった形容詞が時々使われているように思います。

意味合いとしては「とても50代には見えない程若く見える」といった意味になると思いますが、女優さんに限らず最近のシニアは昔と比べて本当に若く見えます。

これには食生活の欧米化が大きく関わっていると思いますが、何と言っても昔と比べてタンパク質の摂取量が増えました。

以前に医師で老年医療の専門家でもある和田秀樹先生のYouTube動画で見た事なのですが、昔の日本人はほとんど菜食と言って良い食生活だった影響で、タンパク質の摂取量が今と比べて随分と少なく、そのせいでとても血管が破れやすかったのだそうです。

つまり脳出血を起こす確率が今よりうんと高かった。

だから高血圧に気をつける必要があったけど、今は良質のタンパク質が沢山食べられるお陰で血管が丈夫になり、少々血圧が高くても血管が破れないのだそうです。

普段食べているものが人の体や見た目、更には寿命にさえも大きく影響するという良い例だと思います。

だからというわけでもありませんが、せっかくなので老化をカバーする食材として役に立つ情報をいくつかご紹介したいと思います。

まず先にも書いた通り、タンパク質をしっかりと食べる事は肉体の老化防止にとても効果があります。タンパク質と聞けば肉や魚類、それに大豆などが真っ先に浮かんできますが、肉を頑張って食べようと思うと中々大変ですし、そのせいで他のものが食べられなくなったら本末転倒です。

肉や魚は普通にしていても充分食べていると思いますので、気をつけて欲しいことは普段の食事に「ちょい足し」する事です。

サラダを食べるなら一緒にゆで卵を付けたり豆腐サラダにするなど工夫出来ます。パスタを食べるなら粉チーズをたっぷり掛ければタンパク質と一緒にカルシウムも補えます。

最初に訪れる分かりやすい老化現象と言えば老眼になる事ですが、目の老化に良いとされるのは緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンやルテインなどです。

ほうれん草や人参、カボチャなどがすぐに浮かんできますし、ルテインはキウイなどのフルーツに多く含まれますので意識して摂りたいですね。

物忘れに効果的とされるのは魚油に多く含まれるDHAですが、昔に比べて現代人は魚をあまり食べなくなったので、これは意識して摂りたい栄養素と言えます。

多く含まれるのはイワシや鯖などの青背の魚ですから、サバ缶を食べるなら汁ごと調理に使ってせっかくのDHAを捨てることのないように心がけましょう。

*JEUGIAカルチャーセンター堺タカシマヤ教室
「介護の為の簡単な料理術」はこちら
https://culture.jeugia.co.jp/lesson_detail_65-57188.html

*アゼリアカルチャーカレッジ
健康長寿食を作ろう」講座はこちら


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中嶋洋二郎
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