親に介護が必要になったら
親に介護が必要になったらどうすればいいのか
そんなこと親に介護が必要になってから考えればいいと思う人もいるかもしれない。しかし、親に介護が必要になってからどのくらいで介護サービスが使えるようになるのか、どんな介護サービスが使えるのか、どのくらいの費用がかかるのか事前に知っておいて損することはないでしょう。
親にどのくらい預貯金があるのか元気な時に直接本人に聞くことはあまりしない人が多い、理由はプライベートなことだからです。親も将来のことを考えて自分で貯金がいくら必要なのか考えて生活しているだろうと思っているかもしれないが実は貯金がほとんどないケースも少なくはないです。
超高齢化社会、65歳以上の高齢者の割合が人口の21%を超えた社会のことを超高齢化社会と呼びます。
日本では2010年に高齢化率23%を超え、超高齢化社会を迎えました。
それに加えて2017年の時点で日本全国で介護を必要とするお年寄りは約634.3万人いらっしゃいます。
親に介護が必要になったらいつでも介護サービスが使えるように事前に学んでおくことをおすすめします。これは大学に行ったとしても教えてもらえない知識です。だからこそ自分で学ぶ必要があるのです。
さて、いきなりですが親に介護が必要になる。それはどんな状況のことを言いますか?
多くの場合は自立して生活ができなくなった時が介護を必要とするタイミングでしょう。
お風呂場で転んで骨折した、認知症になり1人では生活できなくなった、筋力が低下して歩けなくなった。トイレが間に合わず漏らすようになったなど沢山のきっかけと理由があります。
誰かと一緒に生活しているご老人の場合その変化に早く気づくことは可能です。しかし変化に気づいても介護サービスを使わず家族だけで対処する人が多いです。理由は一緒に暮らしているからこそその変化を受け入れることができないもしくは認知症になったことに気づかないからです。
もっと危険なのは一人暮らしをしているご老人です。息子さんや娘さんは遠方に住んでいて現状がわからなかったり最悪の場合孤独死ということもあります。
認知症になったことに気づかず専門家の治療も受けずそのまま放置しているとどんどん認知症は進行しますしできることが少なくなっていきます。現状を知るためにも介護サービスを使いましょう。さまざまなサポートをうけ問題行動についてのアドバイス、これからどうするのが本人にとって一番いいのか教えてもらうことができます。
もし、あなたのおばあちゃん、あなたの両親が高齢でもまだまだ元気だし介護が必要ないと思っているならそれは勘違いです。
予防としてデイサービスやデイケアに通所することで友達ができ、孤独から解放されるでしょう。毎日の楽しみを見つけることができるでしょう。軽度の認知症があると発見できるでしょう。家で一日中テレビをみて過ごしてはいませんか?毎日暇していませんか?やることがないと脳みそを使いません。それにより人間はどんどん衰退します。
せっかく高い介護保険料を国に支払っているのですから使える範囲内で介護サービスを利用しましょう。自立して生活し続けるために介護サービスを利用するのです。これはいわゆる投資です。自分でできることがたくさん増えれば介護負担が少なくなるんです。ご老人のほとんどは人に迷惑をかけたくないと思っています。だからこそ自分でできないことも自分でやろうとして転倒したり通帳を無くしたり色々な失敗をしてしまうのです。
ここまで長々と介護サービスがなぜ必要なのか理由を述べたのは私がオーストラリアで介護を勉強したからです。
介護歴8年目になりますが、途中で介護職を辞めてオーストラリアに留学しました。そこで介護の学校に通いオーストラリアと日本の違いを目の当たりにしました。
オーストラリアの学校で実習にいったのは日本でいうデイサービスと呼ばれる施設です。
デイサービスがどのような施設なのかについてはおいおい説明します。
そのデイサービスでは軽度の認知症もしくは自立している利用者さんがほとんどでした。家で生活する分には軽度の手助けが必要もしくは手助けを必要としないレベルの方々です。日本では本当に介護が必要になってから(家族の限界がきたら)介護サービスを利用する方がほとんどですがオーストラリアでは予防のためにデイサービスに通っている方が多い印象でした。それは日本とオーストラリアの文化の違いでもあります。日本では親の面倒は子供が見るのが当然であり子供が結婚したら一緒に住むのが一般的ですが、オーストラリアでは自分の面倒は自分で見る、子供が結婚しても一緒に暮らさない人が多いです。家族の限界が来る前に予防としてデイサービス、デイケアに通い利用者さんみんなでピクニックにいったり映画をみたりレクレーションをしたりさまざまな活動をしていました。家でテレビを見ているよりも刺激があり楽しみがある生活だと思います。
長文になってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございます。次回親に介護が必要になったらstep1を紹介します!