【読書感想5】月鱗のナツキ(蛯原テトラ)
蛯原テトラさんの『月鱗のナツキ』拝読しました!
甘味ひとつで【異能の絡む不思議な事件】を解決する、女装の美少年、竜堂ナツキ。
相方としてそれを助ける兄の竜堂秋人。
天真爛漫なナツキと、神経質でイケメンな秋人のやりとりが面白くってすいすい読める。
文章にするのが難しいであろう怪異の姿かたちや、そのアクションまでしっっかり想像できました。
恐るべき筆力・描写力。そこに痺れる、憧れるゥー!
怪異の顔が流動的ではっきりしなかったり、しゃべるのが複数人の声だったり・・。女神転生ペルソナ(自分の好きなゲーム)のような怪しくも魅了される世界観にぞくぞく。
『鬼滅の刃』の先が気になって、月曜日のジャンプ発売日が待ち遠しかったことを思いだしました。自分のなかの少年魂が、暗い墓場からよみがえるぜ、、。
特筆すべきは筆者様のリーダビリティーの高さ。
全四話なのですが一話のストーリーの妙で惹きつけられ、二話でもう一つの怪異話を解決。盛り上がったところに三話で兄弟の過去のふかい話を知る。
スリリングでページをたぐる手が止まらない。
そして、しっかりとまとめられた最終話ですわ。
筆者様が通販テレビショッピングをMCしていたら、その構成力と巧みな話力に私は電話していたことでしょう、、ええ買います、買いますとも。
352ページで今なら1,500円ぽっきり(送料別)。
次は、珍品奇品を売りさばく骨董屋さんにして二人のサポート役、藍那(あいな)さんのサイドストーリーを読んでみたいです。16万文字あってまだ気になって読みたい部分があるというのも凄い。
あーまじでMEDIA化しねえかなー。
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