【メンタル】性格の問題ではない!?上手にNOと断れる人になるには?
年度末・年度初めは何かと厄介事を引き受けてしまいがちですよね。
そんな訳で今回は『人間関係を良好にする上手な断り方』をご紹介します!
1.「NO!」が言えないのは性格ではない
「自分は断れない性格で…」と思っている人がいますが、
ノーと言えないのは性格ではなく悪い習慣
であることをまず認識しましょう。
・断ったら嫌われるかも
・断るのは相手に失礼
・相手を喜ばせないと
といった認識は、
思い込みや間違った学習による悪い習慣です。
きちんとした「NO!」が言えないことのほうが、
長期的に見れば人間関係に大きな不利益を与えます。
今回のオーストラリア臨床介入センターでの研究結果を元に
・何を知っていればいいのか
・何をすればいいのか
・どんな方法があるのか
を抑えておきましょう。
上手に「NO!」と言えることは
性格ではなくてテクニックなのです。
2.NO!と言える人になるためのステップ
ステップ1.特定の思い込みを認識する
・「NO!」というのは不親切・自己中心的である
・「NO!」というと相手を傷つける
・「NO!」と言ったら相手から嫌われる
・他人の要求は自分の要求より重要である
・自分は他人を喜ばせなければいけない
これらは全て特定の思い込みです。
自分が相手から「NO!」と言われても、そのような印象を受けるでしょうか?
自分が相手に何かを頼んだり誘ったりする権利があるように、相手にも断る権利があるのは当たり前のことですね。
これらのイメージは丁寧に突き詰めていくと思い込みであることが分かります。
まずは最初のステップとして、「NO!」ということに対する思考の歪みを知っておきましょう。
ステップ2.基本的な思考に変える
特定の思い込みを自覚したら、
次は日常生活の中での考え方を上書きしていきましょう。
「人間性を否定している気分になる」
→「私は要求だけを否定しているのであって
人格を否定してるわけじゃない」
「相手を嫌っていると思われてないだろうか」
→「立場を反対にしても別に相手に悪い印象を持ったりはしないな」
「そんなことで嫌ってくる相手には好かれなくてもいいな」
自分はなぜそう思うのか?
→逆の立場になったときなどをイメージしてそれを壊す。
という手順で、
自分の中で論理を組み立てていきましょう。
ステップ3.断るときにルールを作る
「NO!」と言えない思い込みを認識し、
自分が感じた思い込みを正しい考え方に直していったら、
次は断るためのルールを作りましょう。
最初は『NO!と言うためのメモ』を携帯で作るのがオススメです。
これはif-thenプランニングというテクニックです。
「もし〇〇になったら、✕✕する」
を予め决めておくのです。
これは2002年の研究で、
予め断るときのルールを決めておくことで、
上手な断り方ができる成功率が2倍になった
というデータもあります。
「断れずに飲み会行ったけど楽しくなかったな」
という後悔があったら
「次はどうやって断ろうか」
を考えて、
状況:職場の飲み会に誘われる
行動:「今医者から注意されて禁酒してるんですよ💦」と速やかに断る
などと决めておきます。
このルール作りの最大のメリットは、
迷うことなく判断できることです。
長々と迷ってから断るというのは、
・相手に交渉の隙を与える
・相手に悪印象を与える
などの原因になってしまいますからね。
メモの作り方は簡単!
・自分が断って気まずかったこと
・自分が断れずにくやしかったこと
を書き出し。
次はどんな断り方をすればいいか書くだけです。
すごく些細なことですが、
2~3週間続けると
その効果は抜群です。
断り方の手段も決まっているなら、
「NO!」といって相手との関係が悪くなることは減っていくでしょう。
注意点としては
人間関係においては一貫性も大事
というところですね。
昨日まで喜んで誘いに乗っていた相手が、
急に断るようになると相手は驚いてしまいますからね。
少しずつ自分の気持ちや事情を相手に伝えていくことも大切です。
ステップ4.2つの要素を守って「NO!」と伝える
準備が整ったら、以下の2つの要素を意識して、
上手な「NO!」をはじめてみましょう。
1⃣自分の感情を率直に伝える
「誘ってくれてありがとう!でもその日はダメなんだ」
「出来なくて残念」という思いや「誘ってもらってありがたい」という思いは、はっきりと相手に伝えましょう。
余計な誤解を与えることは減り、相手に悪い印象を与えることもなくなります。
2⃣理由の説明はなるべく短く
「体調が悪いので今回は参加できません。」
相手と長期的な関係であるなら、
断るときの理由を伝えることは大切ですが、
ダラダラと言い訳するのではなく、最初から完結に伝えましょう。
断ったあとに長々と理由を説明するほど相手にとっては悪印象になってしまいます。
ステップ5.断り方のバリエーションを身につける
「NO!」という時でも、
・実はYESと言いたいけど事情がある場合
・絶対にNOで、今後もずっとNO
・実は判断に迷っているNO
など色んな「NO」があります。
これら全てに同じような断り方をしてしまうと、
最初の思い込みにあったような誤解を与えてしまうでしょう。
断り方にもバリエーションを持たせて、
状況に合わせたものを選ぶことが大切です。
①「Can't」ではなく「Don't」で断る
「出来ない」ではなく「しない」で断る
というもの。
テクニックと言うより習慣にも近いでしょうか。
実は物凄く効果的な断り方の手段です。
2012年ヒューストン大学の研究では、『「Can't」対「Don't」』「Can't」よりも「Don't」で断った人のほうが、23%も上手に断ることが出来ていたようです。
「出来ない」で断るというのは「事情があって出来ない」
つまり、条件が変わると断らないかもしれないということになってしまいます。
これは、
・相手に交渉の余地を与えてしまう
・別のタイミングで再び頼られたり誘われたりする
ということなんですね。
逆に「しない」で断る場合は、
「そうかこの人は〇〇なんだな」と、相手は自分の意志を尊重してくれるので、再び誘われたりすることもなくなります。
②とにかくNOとだけ伝える
こちらは短期的な関係や他人の間で有効な手段です。セールスなどを断るときはこれが効果的ですね。
とにかく「NO」だけを伝えて、それ以上交渉の余地がないことを表明します。
③タイミングの問題として断る
こちらはよくある
「今日は用事があるから無理だ」
といった断り方をするパターンです。
ただし全部の「NO!」をこれで済ませている人は要注意です。
この断り方は「本当はYESと言いたい」ときにだけ使いましょう。成功率が高いので「断りたいこと」に対して安易にやってしまいがちですが、結局はその場で判断せず、先延ばししているだけです。。
何にでもこれを使っていると、
「タイミングのせいにしてるけど毎回断るよな…」
と相手や周りに対して非常に印象が悪くなり、
・そのうち断りきれなくなる
・本当にタイミングが悪いだけのときに分かってもらえない
・何度も誘われる&頼まれるのを毎回断って疲弊する
など、長期的に見ると非常に大きな損失になる可能性が高いのです。
使いやすい分、使い時は選ぶようにしましょう。
④代案を提示して断る
これも自分が本当はYESと言いたいけど出来ない場合に有効な方法です。
「明日はダメだけど明後日ならいけるよ」
「〇〇は私には難しいですが、✕✕でしたらお力になれると思います」
など、
先程のタイミングを理由にするのは色んな人が簡単にやってしまうのに対し、こちらの断り方は誰もが使う手段ではなく、相手にとっては好印象となる事が多いです。
まとめ
・「NO!」が言えないのは性格ではない
・「NO!」と言える人になるための5ステップ
1 思い込みを知ろう
2 思考を変えよう
3 ルールを作ろう
4 断るときのポイント
5 断り方のバリエーション
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私も見返したくなくらい「有益」な」情報です。ふと立ち戻って再確認するくらい重要なのでここにまとめておきますね。