論理的ということ
「論理的だね」とよく言われる。
あと「説明がわかりやすい」とも。
僕としては、感覚的でありたいと思っているし、実際に論理力を点数化するテストをしたら5点という酷い結果だったので、論理的と言われても嬉しくないし、本当はそうじゃないのにと思ってしまう。
論理的って、なんかつまんない人だねって言われた気になるし。
でも最近読んだ、野矢茂樹さんという哲学者の本を読んで、論理的であることが少し好きになった。
野矢さんによると、狭い意味での論理的は、推論が正確に出来ることだという。確かに。
でも広い意味の論理的については、こんな表現をしていた。
言葉と言葉のつながりが見えてくると 、言葉がもっと力強く立ち上がってくる 。たとえて言えば 、星空みたいなものかな 。何も知らないと一つ一つの光はばらばらで 、それが空一面に散らばっているとしか見えない 。それはそれで美しいけれど 、星座をよく知っている人は 、たんに個々別々の点ではなく 、夜空に白鳥やサソリといった姿が見えてくる 。論理も同じで 、言葉と言葉をつなぐと 、より大きな絵がそこに見えてくるのである。
うーん、論理的、いい言葉かも。
最近は「こんな意味だ」と思い込んでいた言葉の広い意味に気づくことが多くて、世界が広がった感覚がして気持ちいい。