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ダイエットしたいけどお酒がやめれない理由

「わかっちゃいるけどやめられない」メカニズム

「ダイエットしたい、けれどお酒がやめられない」 というお客様は非常に多いです。

まず、お酒を飲みたくなるきっかけとなるものを【HALT】と呼ばれます。


H=Hungry(空腹)


A=Angry(怒り)


L=Lonely(孤独)


T=Tired(疲れ)

「HALT」とは上記の頭文字をとった総称です。 


頭でお酒をやめようと思っていても、上記のいずれかが当てはまる場合は

「お酒を身体が欲しがるサイクル」からは抜けられません。

ここが栄養指導の難しいところで、

お酒でなくスイーツも夜食も、

「頭ではダメだと分かっていても、食べたくなる欲求」

が出てしまえばもう無理です。

我慢に耐えられなくなるか、もしくは我慢したあとの反動でドカ食いしてしまう。

栄養の知識があっても、その通り実践できるかどうかは「欲求自体が出ないようにすること」が重要です。

HALTを改善するには?

では、お酒の欲求の原因となる「HALT」を改善するにはどうするか?

その答えは、ずばり「筋トレ(運動)」です。

僕が運動の専門家だからというわけではなく、運動の効果は多岐にわたりま す。

まず筋トレをすると「幸せホルモン」と呼ばれる【セロトニン】が分泌され、

「精神の安定」「自己肯定感の向上」

という効果を与えてくれます。

《セロトニンの働き》


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ちなみに「セロトニン」は、快眠に必要な【メラトニン】をつくる材料にもなるため、 

「睡眠」 にも良い影響を与えてくれます。

《セロトニンと睡眠の関係》

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そして運動は、脳内麻薬とも呼ばれる【エンドルフィン】も運動時に分泌されます。

これはランナーなどが感じる「ランナーズハイ」のような、「気分の高揚感」です。 

「運動にハマる」「筋トレにハマる」という理由がズバリこれです。

「どうしてきつい筋トレにハマるの?」と運動をしていない人は感じると思いますが、 上記のような様々な神経伝達物質が分泌されるからです。


体力UP、筋力UPという【フィジカル】に良い影響があるだけでなく、 【メンタル】にも良い影響を与えてくれるのが「運動」のすごさです。

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治療としての運動

ちなみに近年では「運動療法」という言葉も世の中に浸透してきました。 

「乳がん」患者が運動を術後に行なうことで再発率が格段に下がったり、 

「うつ病」患者にも運動が一定の効果があるなど、運動療法に関しての科学的なデータが多数出 ています。

治療と予防に関する医療情報を世界に発信している「コクラン・ライブラリ(イギリス)」によれば、 

「うつ病患者への運動の効果は、心理療法や薬物療法と同程度である」

とも発表しています。

また、トレーニングを1週間に1回以上行っている場合、 トレーニングをしていない場合と比べて、「がん死亡率」が33%減少したというデータもありま す。 (2013 アメリカ・スローンケタリング記念がん研究所 男女2863名対象〔18~81歳〕)

 運動でメンタル面、フィジカル面が改善されることで、 お酒を飲み過ぎてしまうきっかけの「HALT」の改善にもつながり、 病気の予防、改善にもつながります。

もちろん「どのような運動をするのか?」という判断は非常に重要なので、 スタート時は医師や専属トレーナーの指導を受けることが望ましいと思いますが、

運動と並行することで食事のコントロールもしやすく、理想の体に近付ける第一歩となります。


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