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2023年10月の記事一覧
「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜 あとがき
お疲れ様です。
初めて、小説の短編を書ききりましたので、あとがきを書いてみます。(1話完結分はノーカウント)
正直、思ったよりも時間がかかって申し訳なかったです…。
色々と試行錯誤しながらとはいえ、こんなに時間を要したうえで最後まで見て頂けた皆様には、本当に感謝しかありません。
ありがとうございます🙇
本作は、「World Is Myself」のサイドストーリーということで
「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜7(最終回)
**最終話**
たった一度。
たった一度だけ、ママが涙を見せたことがあった。
小学生になる前、珍しくママが2人で少し離れたカフェに行こうと誘ってくれた。
パンケーキを食べさせてもらえる事に喜び勇んだ私は、何も考えずについて行った。
嬉しくて笑顔で一杯だった私に母は、2人だけでどこかに逃げちゃおうかと、言った。
それに、私は激しく拒絶した。
住み慣れた場所を離れるのか嫌だっ
「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜6
**第7話**
初対面は、散々に近いものがあった。
アニメのセリフを引用した掴みに失敗。
彼女の負けん気が強い部分を引っ張り上げようとしたが、不審者のように見られてしまった。
「これは時間がかかるかもしれないな」
「いえ、かかっていただきたくないのですが、どうして大人相手だと人心掌握するの余裕なのに13歳の少女に対してそんな感じなんですか?」
はー、とため息をカナエが溢した。
「青
「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜5
**第6話**
年季の入った屋根瓦の2階立て住宅の縁側に、小学生の少年と50代の堀が深い顔の初老の男性が2人並んで座っていた。一見して、微笑ましい親子もしくは祖父と孫の姿に見えなくもないが、その会話は、一風変わったものだった。
「叔父さん、ちょっと総理大臣になってよ」
「おお、息子よ。とうとう、言動だけではなく頭までおかしくなってしまったか」
大袈裟に頭を抱えて、悩むそぶりを見せる初老の