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「書くことについて」を読んで

スティーヴン・キング「書くことについて」。

本書は、非常に内容が濃い。
私が内容が薄いだの濃いだのと批評のできる立場ではないが、
読んでいると「うっ、これは軽く読み進められるものではないな」と感じた。

まとめる力も、今の私にはない。
だけど、だからといって何もしないままでは読書がもったいない。
読書をしたことにならない。

何かを残せば、今後どこかでつながってくる。
そう信じて、つたない文章だけれども書いていく。

【基本をマスターする】
文章に限らないことだが、どのようなことにも「守・破・離」の考えは共通であって、「守」となる基本をマスターすることが大切である。基本を学ばずして、応用や発展はできない。奇抜なものが偶然生まれるかもしれないが、確率は低いだろう。
例えばピアノでも(長年習っているので身近なもので考えてみた)、クラシックやジャズなどジャンルはあるが、基本の指の動き、形がある。それらをマスターせず、突然メロディが降ってきて演奏することは考えにくい。

文章の基本。ではどう学ぶか?
プロから文章の添削を受けることも一つ。
プロの文章を書き写し、形を学ぶのも一つ。

とにかく、「たくさん読み、書く」こと。

【感性を大切にする】
基本として、語彙や文法の使い方が大切なことはもちろんであるが、
さらに大切なことは、書く人の感性である。
どんなに文章を真似しても、感性を自分のものにすることはできない。

文章というのは不思議で、同じ日本語を使っているのに
「ああ、あの人らしいな」
と感じることがある。
絵文字を使わなくても、文章だけで人柄が出るなと感じる。

それから、手書きでなくて、こうした活字であっても感情が伝わってくる。
直接的な表現を使わなくても、文章の裏にある感情があるように思う。
それも、「その人らしさ」なのではないかと思う。

「その人らしさ」とは、その人の持っている感性。

感性を磨くには。
いろいろな物を見て、素直に感じる。難しいことばを使わなくてよいので、それを表現する。
自分の目から見える一方向の視点だけでなく、あらゆる人や出来事を観察していく。
そうすることで、自分の内側の世界が豊かになっていくのだと思う。

【成長には、苦しみと楽しみ両方必要】
本書を一言で表すなら「たくさん読み、たくさん書くこと」である。
これを繰り返し、成長していく。
成長には苦しみが伴う。生み出す苦しみがある。
その根底には、「好き」がないと続けられない。
好きという気持ちがあるから、苦しいことも楽しみ続けられる。
苦しいだけは、それは好きなことではないということだ。

ことばは飾るものではない。
余計な言葉は削る必要がある。

私はここまでつらつらと書いてきたが、何を削ればよいのかも分からない。
本の理解、心に落ちてくるまではまだ時間がかかりそうだ。

しかし、ありのまま見ること。飾らず、そのままを書くこと。
これは今日から意識してやっていけることだ。

読んだ感想を書くというのは、怖い。恥ずかしい。
自分の考えを書くことは、批判されるんじゃないかと怖い。
批判を恐れるほどの考えは書けていないのだが…

時間をかけて、これからも本書を読み込んでいきたい。

読んでくださり、ありがとうございました<m(__)m>

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