人生終わりではじまった
僕は全部怖くて、嫌になって、大学に行かなくなった。
レールを踏み外したことがないことだけが取り柄だと思っていた。
だから、もう自分のいる意味がなくなったと思った。
長く休んだけれど、僕なりに考えて考えて、もう一度行き始めてみた。
友人と久しぶりに再会し、近所の食堂にお昼ご飯を食べに行った。
500円の定食はあの頃と同じで、相変わらずおいしかった。
僕は彼に、「もうあの時人生終わったと思った」と言った。
彼は、「そこから人生始まったんじゃない?」と言った。
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