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教育現場の新たな課題

教員になりたての頃は、次の時間どうやって子どもたちを静かにさせようかということで頭がいっぱいでした。

新任で採用された学校は、当時赤字再建団体の自治体の学校だったためコピー機はありませんでした。

印刷機も時代遅れの輪転機があるだけで、印刷するのに5分くらい時間がかかる代物でした。

生活保護世帯・準要保護世帯が8~9割もいる厳しい環境の校区でした。

だからドリルなどの副教材を購入することもできませんでした。

そういう中でドリル等のプリント学習をさせようと思えば、少なくとも1日前から準備しておく必要がありました。

急遽プリントを印刷して学習をさせようとしても不可能でした。

こういう状況で子どもが騒がずに静かな雰囲気の中で授業することは新任のわたしには至難の業でした。

その学校は単級の学校だったため同学年の同僚がいませんでした。

そのうえ新任の教員につく指導教員の制度が始まる前だったので相談・指導してくれる上司がいませんでした。

そのため授業の準備や進め方など一人で手探りの状態でした。

それに比べると今では児童一人に1台ずつタブレットは整備されているし、指導教員の先生もいるので数十年前に比べて環境は恵まれていると思います。

ただ、不登校や発達障害の児童が増えたり保護者がうるさくなったり大変なことも多くなっています。

ICT教育の進展で教員は新たなスキルの対応が求められるなど今まで通りの授業スタイルは通用しなくなっています。

タブレットがあれば便利になり仕事が楽になるように感じられますが、その分児童・保護者・同僚の対人関係の問題解決に神経を使う時間が増えてますます仕事内容はブラックになってきているようです。

問題のある児童やモンスターペアレントの対応は自分一人で抱えこむと大変です。

同学年や学校全体で取り組んでもらえるようにしましょう。

そうしないとメンタル不調に陥りやすくなってしまいます。

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