朝倉文夫没後60年 ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬 朝倉彫塑館
日暮里にある朝倉彫塑館に初めて行って参りました。
朝倉文夫没後60年に合わせて、猫好きには堪らない企画。タイトルも「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」とフワフワ感満載。
“ニャンダフル”としたいところを、犬もいるので“ワンダフル”のままにしたのかな?などと邪推するなど。
朝倉文夫の存在を知ったのは2022年に目黒美術館で開催していた「東京の猫たち」展でした。東京都の区立美術館が連携して、各々の美術館が自慢の猫作品を出し合った企画。
作品と一緒に、猫に囲まれて微笑んでいる朝倉の写真も展示されていて、正に猫好きの顔だったのを思い出します。
そこで朝倉彫塑館の存在も知りまして、トーハクに行ったついでに行こう行こうと思いながら時が経ち…。
やっぱりついでにではなく、それを目的に行かないとだめですねー。
朝倉彫塑館ですが日暮里駅から5分もしない場所にあり、思いのほか行きやすい場所にありました。
会場に入った瞬間、ねこあつめ状態。これでもかってほどに色んな立ち居振る舞いの猫が勢揃い。
あえて高低差のある台に展示されたのだと思うのですが、視線があちこちいって目移りしすぎちゃいました。普通に並んでいたほうがじっくり見れたような…。
猫好きな私ですが、今回最も良かった作品は犬でした…
警察犬第一号のスター号。ブラッドハウンドとグレートデンの雑種のオスで、体長約180センチの大型犬。
訓練中のスター号をみかけた朝倉が、その立派な姿に惚れ込み「モデルにしたい」と訓練係に依頼。スター号はとてと賢く命じた通りに姿勢を保ち、モデルとして人間よりやりやすかったと。
二階の朝陽の間には、“さわれる猫”が鎮座しておりました。
ブロンズは独特の手触りですね。もっと冷たい感じかなと思ったのですが、柔らかいヒンヤリさでした。
こちらの朝倉彫塑館は中庭も広くて素敵な和風庭園ですし、屋上にも上がれて周囲を一望できたり、とっても広いんです。屋上は一部菜園にもなってます。
たくさんのお弟子さん達もいて、巨大な銅像も制作できるアトリエも兼ねていたからだと思うのですが、近くにある横山大観記念館とは規模感がかなり違いました。
かわいい猫や犬の作品の素晴らしさを知るのと同時に、朝倉文夫の凄さといいますか偉大さを知った展覧会でした。
また晴れた日に行ってみようと思います。