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【アート解説】ジャックとベルト・リプシッツ

閲覧ありがとうございます。
M1です。

今回はモディリアーニ作『ジャックとベルト・リプシッツ』について解説します。


作品概要

作者 アメデオ・モディリアーニ
作名 ジャックとベルト・リプシッツ
年代 1916
作法 油彩

ジャックとベルト・リプシッツ



どこがすごい?

モディリアーニの絵はだいたいこんな感じの作風で描かれています。

モディリアーニの絵の特徴は目にあります。

モディリアーニの描く目は白目・黒目の概念がなく、ただ塗りつぶされています。

これを見ているとどんな感情になるでしょうか?

マダム・ポンパドゥール


わたしの感想は

『絵画の生命性を表している』

です。

まず目が黒=生気がないと感じました。

もともと絵画は2次元のもので、生命は宿っていません。

しかし現実のビジョンに酷似した絵画は今にも動き出しそうな生命力を宿っている時もあります。


そのような、今にも動き出しそうなリアルな絵からは生命力を感じますが、

モディリアーニの絵からは生命力を全く感じませんでした。

私の思う、生命力のある絵
『モナ・リザ』

また皆さんご存知の絵画手法に、遠近法があります。

本来モノの大きさは変わっていないのに、
近いものは大きく見え遠いものは小さく見える現象のことです。

これは人物画にも多少なり使われます。

しかしモディリアーニの絵にはそれも感じられませんでした。

つまり圧倒的2次元の絵画なのです。

リアルさ(3D)への追求はなく、あくまでリアルを絵画として忠実に再現したように私は感じました。



モディリアーニは何を描きたかったか


モディリアーニの表したかったのは、

その人物の本当の顔

だと私は思います。

目は口ほどに物を言う

とはよく言ったもので、
目に映る感情で人は相手の印象を決めてしまいます。

だからこそ

目を黒に塗りつぶすことで、
その人の本当の顔・表情を描写しようとした

のではないでしょうか。

そしてそのような絵を見ると、
日ごろ目を見て感情を感じ取っている人間(私)からすると、
生命力のない絵画に見えると思いました。


おわりに

今回は
モディリアーニ作
『ジャックとベルト・リプシッツ』
を紹介しました。

モディリアーニはもともと体が弱く、40手前で亡くなってしまいます。

その間のドラマチックで熱狂的な人生に惹かれる人は多いです。

ぜひ気になった方はモディリアーニについて調べてみてください。

また他にもさまざまな絵画の紹介を行なってますので、
私の他の記事も良かったらご覧ください。

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