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【アート解説】叫び(エドヴァルド・ムンク)
閲覧ありがとうございます。
M1です。
今回はエドヴァルド・ムンク作【叫び】を紹介します。
作品概要
作名 叫び
作者 エドヴァルド・ムンク
年代 1893年
作法 油彩(ほか)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85502695/picture_pc_77ceb796f1e7492dc9c8ac94dfdd0e12.png?width=1200)
実は叫んでいない?
本作を見ると、中央にいる人が叫んでいるように見えませんか??
実はこの人、叫んでいないらしいんです。
では、この人は何をしているのか?
実は
耳を塞いで怯えている
らしいんです。
ムンクがこの絵を描こうと思ったのは、とある悲鳴を聞いたから。
なんだそうです。
ムンクは幼い頃から体が弱く、また家族を病気で失ったこともあり
死への恐怖を常に持っていた
と言われています。
そんなムンクがある日、赤い空をみて血に見えたことがあったそうです。
その時、血に見えた空と同時に悲鳴が聞こえ、恐怖を抱きます。
そしてその悲鳴から逃れるために耳を塞ぐのです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85506707/picture_pc_7da62197a3ffbf2aa26150a5eef8f650.png?width=1200)
耳を塞いでいる?
絵のメッセージとは
上述したように、ムンクの描きたかったシーンは
叫びを恐れている場面
です。
しかし多くの人(恐らく)がこの絵を見て
叫んでいる場面
と認識するのではないでしょうか。
さて、この相違をどう捉えるべきでしょうか?
以前、絵画の持つメッセージについて記事にしました。
上記記事にもあるように、私の意見は
違いを楽しむべき
です。
このような認識の違いを、どちらかが正しいと決めず、うんちく的に知識披露するのではなく、
『ムンクってそんな思いがあったの!?』
と素直に受け入れることが美術を楽しむ術だと思います。
おわりに
今回はエドヴァルド・ムンク作『叫び』を紹介しました。
この作品は、『ムンクの叫び』とも呼ばれています。
実際は作品名『the scream』ですので、『叫び』とだけ呼ぶのがよさそうです。
しかしこれも違いを楽しむにつながります。
多くの人に『ムンクの叫び』として知られてるのであれば、それを受け入れる必要があると思います。
むしろ作者と作名両方覚えられているなんて、ムンクは羨ましいですね。笑