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【現代アート解説】即興No.30(大砲) カンディンスキー作


閲覧ありがとうございます。
M1です。

今回は抽象画の先駆者として知られる、現代アートの代表人物
ワシリー・カンディンスキー作
『即興No.30(大砲)』
を紹介します。


作品概要


作者 ワシリー・カンディンスキー
作名 『Improvisation No. 30 (Cannons)』
   訳:【即興No.30(大砲)】
 (正式な和訳がないので私の主観で訳してます)
年代 1913
作法 油彩

何の絵?笑

即興No.30 (大砲)


この絵は何がすごい?


まずこの絵画は抽象画に分類されます。
抽象画とは物事を抽象的(ぼやっと)描いた作品です。

抽象画の見方は様々ありますが、大きく分けて2つの観点でみるといいと思います。

  1. 抽象化された対象は何か

  2. その絵を見て自分はどう感じるか



1.抽象化された対象は何か


抽象画は、何かの対象を作者の捉え方で描きます。
たとえば今回の絵では、大砲・群衆・建物・車輪などが抽象的に描かれています。

左下→群衆 右下→大砲
中央下→車輪 左右→建物

このように『〇〇が描かれている』と聞くと、確かにそうかも?と思ってきませんか?

これを

情報を聞く前に考えて予想してみる


のが抽象画を楽しむポイントです。



2.その絵を見て自分はどう感じるか


この絵をみて皆さんは何を感じましたか?

派手な色彩??
明るいイメージ??
もしくは暗い??
単純に下手な絵??

様々な感想があると思います。
そのどれもが皆さんの感性であり、否定も肯定もされるべきでないと私は思います。


しかし絵を見るときは、

第一印象でない感想を探す


とより面白いと思います。

改めて本作を見てみましょう。

これは1910年代のドイツの様子を描いたと言われています。
1910年・ドイツ・作名が大砲
などの情報が揃うと気づく人もいるかも知れません。

今回の絵は『戦争』をテーマに描かれていると言われています。
さてその上でもう一度絵を見ると、どんな感想を得ますか?


私の感じたこと


私には、昼夜問わず攻撃が繰り返され人々は立ち尽くすしかない状況のように見えます。

私には、画面右上は太陽と昼時の空のように描かれて見えました。
また左上は夜空と灯台の灯りのように見えました。
昼と夜が一つの画面に描かれており、それが分離されることなく一体化している。
このように考えて、

昼夜問わず攻撃が繰り返される悲劇


と感じました。


終わりに

今回はカンディンスキー作『即興No.30(大砲)』についてお話ししました。

今回の絵は現代アート最初期の作品で、現代アートを語るなら外せない名作でしょう。

カンディンスキーは以前紹介したモンドリアンとともに現代アートの巨匠と言われています。

ぜひどちらの作品もチェックしてみてください。

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