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生け花を楽しむ―今日のお花たち その37
19日、市でやっている、毎年恒例の華道展に行く。親子の生け花教室で生けたものも含めて、様々な流派の作品が飾ってある。私が気に入ったのは、日本の季節の山野草が生けてあるもの。花器と剣山にマッチするのは、やはり古くからある山野草のように思う。山野草だけで生けるのは、自宅で山野草を育てていない限り、無理なんだろうけど。
入口に飾ってあったこの作品。派手ではないけれど、秋の訪れが感じられて一番気に入った。リンドウにススキ、赤い実の名前は教えてもらったのに忘れてしまった。
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日本古流という流派の方の作品。花材は、野ばら、スプレーギク、クジャクソウ。野ばらの枝ぶりが面白い。
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いけばな親子教室の作品。花材は、ベニスモモ、クジャクソウ、ピンポンマム。三原色の取り合わせで、これはこれでよいなあと思う。
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以前いた職場で、草月流のN先生が来て生け花を教えてくださっていた。月に一度だったけれど、毎回、お稽古を楽しみにしていた。草月流には、真副控(しん そえ ひかえ)という生け方の型があり、生ける角度や長さのルールがある。けれど、私はすぐにそのルールを忘れてしまって、毎回、先生に確認していた。私や、私の母親といってもよい年齢の同僚は、ルールをなかなか覚えられないのに、若者はすぐにルールを覚えて、手際よく花を生けていて、舌を巻いた。
生け終わると、毎回、先生が一人ひとりの作品をていねいに手直ししてくださった。師範の方に上手にできた作品を選んでもらって、管理職の部屋に飾りに行って、管理職に喜ばれていたっけ。
職場が変わってしまってから、自分で習いに行ったりはしておらず、今はもっぱら、年に一度の市の華道展を楽しむだけになってしまっている。けれど、見に行くと、花を愛し季節を感じる暮らしはいいものだなあと思うのだ。
みなさんは日々の暮らしの中で、どんなふうに花を楽しんでおられますか?