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親愛なるルイ・マル
お誕生日おめでとうございます。あなたが生きておられたら、92歳を迎えられます。初めて観たあなたの映画は、『さよなら子供たち』(1987)です。
ナチス占領下のフランス。カソリックの寄宿舎学校で、ユダヤ人少年を匿った神父は「さよなら子供たち」と別れを告げ、ナチに連行され、収容所で亡くなります。
あなたは、才能あるユダヤ人少年と、彼のために自らを犠牲にした神父を悼むと共に、ユダヤ人迫害を見て見ぬ振りをしたフランスのブルジョワジーのエゴイズムを告発しました。
今なお、ガザで、ウクライナで、殺される人々がいます。あなたは映画を通して、このようなことが二度とあってはならない、そう世界に呼びかけました。あなたの呼びかけに応答できていないことに胸が痛みます。