山に行きたし、焼けたくはなし
夏でも必ず長袖、長ズボン。一歩、外に出るとなると、必ず帽子をかぶり、首にはタオルマフラーか何かを巻く。それが私だ。
会う人には、見るだけで暑そうだ、と言われるけれど、私は日焼けが嫌なのだ。20代の頃は、夏は日傘を差すものの、半袖で、腕をむき出しにして歩いていた。けれど日焼け止めを塗っても、ひと夏が終わると、やっぱり腕が焼けている。日焼け止めを塗り忘れることもあったせいか、腕にシミができて、いつまでも消えなくなった。
そこで、発想を変え、とにかく肌を露出するのを控えるようになった。Tシャツの上に薄い綿の長袖シャツを着る、というのが夏の定番のスタイルになった。麻の方が涼しいし、汗をかいてもすぐ乾くのだが、目が荒い分、日光を通してしまい、焼けるので、綿を選ぶようにしている。
薄手の綿シャツは、誰もが欲しいアイテム、という訳ではないせいか、それまで着ていたものが古びて来ても、新しいものが見つからず、困ったこともある。数年前に、H&Mでいろいろな色の薄手のシャツが安く販売されていたときは、ここぞとばかり、まとめ買いをした。
下半身の方は、上半身よりルールが緩く、麻のパンツ、麻と綿の混紡のパンツ、綿のゆったりしたパンツなどを履くようにしている。七分丈のパンツはしばらく履いていたけれど、日焼けが気になるので、そのうち手が伸びなくなり、捨ててしまった。
体は露出を控えればいいけれど、顔はそういう訳には行かない。帽子をかぶり、日焼け止めを塗り直すことで対応していた。しかし、である。
ある年のお正月、日光に出かけ、3日間、雪の戦場ヶ原を散策したり、スキーを楽しんだりした、その帰り道、顔がむずがゆくなって来た。かゆいのでかくと、顔にブツブツができて来た。お正月で医者も休みなので、家で何日か我慢していたら、だんだんとひいてきた。年齢とともに、肌が過敏になり、太陽をたくさん浴びるとアレルギー反応を起こすようになった模様である。
帽子をかぶり、日焼け止めを塗り直してもアレルギー反応を起こすなら、外遊びを控えればよいのだが、山に行くのは私の楽しみである。年がら年中、高尾山や、それに連なる景信山や陣場山に出没する。夏は二千メートル級の山歩き、冬は、本格的な雪山はやらないけれど、強い風が吹かないので安心な、北八ヶ岳の樹林帯歩きをしている。
山歩きはやめたくないので、顔を覆うことにした。楽天で、鼻と口の部分にすき間が設けてあるフェイスカバーを買い、山に行くときは、必ずこれをつけることにした。
こちらをつけるようになってからは、顔にブツブツができることがなくなった、といいたいけれど、日光を反射する雪の中を歩いたときは、それでもかゆくなることがある。寒いと息で生地が凍ってしまうので、ちょくちょく外してしまうのが原因だろう。
けれど、今のところ、これ以上の紫外線対策は考えられないので、これからも長時間日差しを浴びるときには、フェイスカバーをつけるようにしよう、そう思っている。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。みなさんは、どんな紫外線対策をしていらっしゃいますか?