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中古住宅を扱う仕事|就活日記07
夜ご飯の後、みかんを食べようと思って皮を剥いていた。私は筋のような部分は極力とって食べたい派の人間なので、ずっと筋を取る作業をしていた。気づけば10分以上経っていた。さっさと食べろよと言われそう。
さてさて。
昨日は住宅業界への興味・関心について書いた。その中で新築を扱う業界か、中古住宅を扱う業界かという二つの選択肢が私の中に浮かんできた。
今回は住宅業界の中でも、中古住宅という分野について書いていこう。
中古住宅への興味
そもそもなんで中古住宅に興味があるのかというと、いくつか理由がある。
結論から言うと、私は現段階では新築の家を作る仕事よりも、中古住宅をリノベする仕事の方に興味の軍配が上がっている。
①ネットで施工事例を見ていたら、意外と綺麗で住めそうだったから
みなさんは中古住宅というとどのようなイメージを持つだろうか。古そう、汚い、耐久性が心配、シロアリ、などなど。まず最初に思い浮かぶのは、マイナスのイメージではないか。私もこれらのマイナスイメージを持っていた。アパートを選ぶときに、築40年とか書いてあったらまず私は選択肢から外すはず。
しかし、中古住宅といってもそのまま住むことが全てではない。リノベーションという選択肢がある。よく聞く言葉はリフォームだが、何が違うのだろうか。
リフォームは英語では「reform」と書き、日本語に訳すと改善・改良という意味があります。老朽化した建築物を新築の性能に戻すという意味で使われる言葉です。
長期にわたって住居に住んでいると、家具や電化製品の設置跡や、経年劣化による設備の損傷、水回りなどの損傷は避けられません。リフォームはこのような老朽化した箇所を改修し、新築に近い状態に近づけることです。
一方、リノベーションは英語で「renovation」と書き、日本語に訳すと修復・刷新です。おもに既存の建築物に改修を加え、価値を高めることを表します。
リノベーションは、中古物件を購入して、間取りや配管を工夫することで自分好みの家にしたり、家族の増減などで暮らしやすい住まいに作り替えたりしたい場合などに活用されます。
https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/reform/column_0002.html
リノベーションの方が大規模工事が必要で、その分間取りの変更や水回りなどの変更などもできるそう。全部取っ払って骨組み以外全替えする「フルリノベーション」なんてものもあるようだ。
この「リノベ済み物件」なる物をインターネット上で見ていたのだが、内装は新築かと思うくらい立派である。確かに外装は少し古さというか年季が入っていることが見えてしまうが、生活する分には十分すぎるほど立派だと思う。
自分は持ち家派の人間だが、これまで絶対新築物件だと考えていた。しかし今回リノベ住宅を見て、案外アリだなと思ってしまった。自分がいいと思っているものでないと仕事にすることはできないだろう。中古住宅に魅力を感じた私は、その点に関してはクリアにしてもいいはず。
②空き家の増加
私は生まれも育ちも大学も地方暮らし。
そんな地方部にはさまざまな社会問題が潜んでいるのが、その中で着目したいのが「空き家問題」。この社会問題の解決に、興味があるのだ。
この問題には高齢化の問題も絡んでくる。高齢化により、亡くなったり施設に入ったりする人の数が増え、その方が住んでいた家が空き家になるという流れだ。実際私も最近祖父母を亡くし、その家が空き家となっている。全国には、同様のケースが多発しているというのだ。
空き家が増えるということは、その地域から人が減るということと同義。人が減ると、インフラの維持が大変になったり、お店がなくなっていったりして、地域の活力が失われていくことにもつながってしまう。
人が減るからお店がなくなるのか、お店がなくなるから人が減るのかという議論があるが、どうなのだろう。個人的にとても興味のあるトピックなので、これはまた別の機会に。
とにかく、空き家が増えるということは地域の衰退にもつながってしまうことでもあり、何かしらの対策を取る必要があるということだ。
政府としてもさまざまな対策をとってはいるようだが、新築住宅の買い手が中古住宅の買い手の数を上回っているのが現状。このままでは将来的に空き家は増え続ける一方なので、なんとか中古住宅の買い手を増やすことをしていかなくてはいけない。
この社会問題の解決に対する意欲が中古住宅に対する興味の大半を占めているといってもいい。
③自分の実家、将来どうなるんだろうと思った
私は将来、おそらく自分の家を持つだろう。実家ではなく、新たに家を持つということだ。生まれ育った地域で暮らすのもいいが、住んでみたいと思う他の地域も多くある。なんなら現在大学があるこの地域も、案外いいとさえ思い始めている。
あまり考えたいことではないが、両親がいなくなってしまった後のことを考えてみよう。実家は、あの家はどうなってしまうのだろうか。壊す、のだろうか。それは、正直嫌だ。
もし私が引き継いでいれば、少し手直しをして追加で数十年は暮らしていくことは可能だろう。耐久力的には問題ないはず。
そんな家を、壊してしまうというのか。と、センチな気分になってしまう。
自分は物が捨てられない方だ。いつか使うかも、というありきたりな理由で捨てられないのもあるが、愛着のある物は本当に捨てることができない。家なんて、なおさらではないか。家を物と言っていいか分からないけど。
壊してしまうくらいなら、誰かが引き継いで、そこでまた家族の暮らしの場になってくれた方が断然いい。ベストは自分が住むことだろうけど。
他の人はどう思っているのだろう。明日ちょうどゼミがあるので、友達に聞いてみようと思う。
社会問題への意識7割、自分のこと3割
業界や社会情勢のことを調べながら、空き家について考えてきた。色々な情報や、自分の中の思いが溢れていた。これだけの思いがあるのなら、ひとまず家に関わる仕事には興味が持てそうな気がした。就活を進めていく業界第1位、住宅業界に決定か。
その中でも今回空き家のことに関して書いてきたわけだが、その興味について割合的にはこう。「社会問題への意識7割、自分のこと3割」という感じ。新築の家を建てる仕事につくより、思いのウェイトで言えば中古住宅の方が正直上かもしれない。
実はこの社会問題に関して、私が以前考えていた「移住者を増やしたい」という問題にも関係する。次回はその点に触れながら、業界への志望動機としてまとめていきたい。
就活日記、つづく。満足のいく内定が出るまで、つづく。