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相手を理解する最良の方法「フレーム・オブ・リファレンス」を身につける


あらためて考えてみると
人類が誕生し、宇宙へ行ける時代に
なるまで、世界は急激な進化を
遂げてきました。
精神、知性、感受性の成長という
段階を経たことで
「自分の考える力」
「他者の存在を尊重する姿勢」など
科学技術に劣ることなく、
意識変容、変化が起こっています。


同時に、自分らしいあり方を
求めて、道を模索する人たちが
増えている、ということです。
そのとき、本当に生きる力を
与えてくれるのは自分自身
だと思っています。
自己理解が深まると他者理解は
自然に深まるからです。


「内側からの理解」
これは、他者との関係における
最も重要な視点です。
あたかもその人自身になりきったかの
ようなつもりで、
その人自身の内側の視点に立ち、
ありありと推測し想像しながら、
その人の心の世界を味わい、
一つに溶け合い、共に体験することです。


このような理解の仕方を
臨床心理学者のロジャーズ氏は
相手の行動を理解するための最も
有益な視点は、その人自身の、内側の、
”フレーム・オブ・レファランス”
(マクロな視点の獲得や
柔軟性を身につける訓練)
によるものだと述べています。


ただ、
「相手の気持ちになってみる」
というのではなく、
相手の内側に入り込む、
相手が、その内側で持っている、
ものの見方や感じ方、
考え方のフレーム、
そのフレームそのものを
自分自身も身につけてみて、
その内側からその人の心の世界を
体験しなければ、人を本当に
理解することはできないし、
相手も本当に理解されたとは思えない。


この
「内側からの理解」、
相手の人が、その内側で持っている
フレームワーク 、そのものに
自分も立って理解すること、
そこにしか、真の理解は生まれない。
これは極めてシンプルですが、
誰かと深く理解し合いながら
人生を生きていくための
最も重要な原則です。


他者との関係において
あたかも自分自身でないかのように
振る舞っても、
それは結局援助にはなりえない、
たとえば、
「実際は怒っているのに穏やかで
楽しそうにしている」
「本当は答えを知らないのに
知っているかのように振る舞う」
「教師なら教師という役割を
演じてしまいがち」


人が自分を完全に受け入れるならば、
そこから変化は生じ、
逆に、自分を受け入れるまでは
「もっと、こうしなくては」
「もっと、ああならなくては」
と自分に強いている間は、
変化は生じないのです。
人生の最も重要な真実の一つが
ここに示されています。


人をその内側から理解するならば、
必ず変化が生まれていく、
このシンプルな真実は
この世界を変えていく最も確実な
営みの一つであり、革命の始まりでも
あると思います。


しかしながら、
私たちは変化を恐れています。
なぜなら、他の人を本当に理解
しようとすれば、その理解によって
自分自身が変わってしまうかもしれない
からです。
だから、人を本当に理解する、
ということは、そのことによって
自分が変わってしまうかもしれない
という危険も孕んでいるのです。


その覚悟がなければ、
人を本当に理解することなど
できはしない、
人を本当に理解する、ということは
変化の渦に自分自身を投げ入れて
しまうことを意味しています。


逆説的ではありますが、
自分の生命体全体としての知恵、
内臓感覚知に従うことで、
自分自身をより意味ある方向に
導いてきたのです。


私たちがこれから最善の形で
なしうることは、
意識的に明確にはわかりはしない
けれども、私たちの内側の
曖昧な感じにおいて、暗黙のうちに
含意されています。
私たちがこれからどうするか、
どうしうるかは、そこに
インプライされている
(暗黙のうちに含意され示されている)
とロジャーズはいいます。


すべての人において
"答えは必ずその人が持っている"
他者の判断は耳を傾け考慮するに
値するものではありますが、
他の人の判断は、決して自分の主人
にはなりえない、
自分自身の体験に勝るものは
何もないのだと思います。


「私は在る」
私たちは道(未知)を知っています。
その道は「私は在る」です。
「私」が道(未知)であり、
「私」が今、道です。
この瞬間の自分自身に直面し、
この瞬間に理解することでしょうか。


今、(特にここ2〜3週間)
大事な気づきに繋がるサイン、
あなたに必要なメッセージが
頻繁に起こっていると思います。
外側に意識を向けて見てください。
受け入れられる強さが
身についてきたからこそ、
やってきているのです。
物事がなぜ起きているかという
部分が、直感的に理解できるように
なると思います。
誰かを深く愛する経験は、
この地球でしかできないことです。
スピリチュアルな生き方は
ここに至るプロセスを楽しみ、
気づきを得て、成長することに
あるのだと思います。


あなたをいつでも応援しています!
ありがとうございます。


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